※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
『ぎふ清流国体』がいよいよ開幕!
今年は例年とは違ってグレコローマンが前半に行われた。昨年総合2位から悲願の優勝を狙う岐阜県は、開会式で「故郷の誇りを胸に、感動あふれるレスリングを通して、将来こどもたちに語り継がれるような、『ぎふ清流国体』を成功させることを誓います」と宣言した成年66kg級昨年2位の成瀬一彦(恵那特別支援学校)をエースに据え、6月の全日本選抜選手権男子グレコローマン55kg級3位の清水早伸(自衛隊)などの布陣で臨んだ。
初日の岐阜県勢は不戦勝なども含めて全員が翌日にコマを進める上々の出来だった。
今大会は五輪選手が数多く出場している。グレコローマンでは120kg級にロンドン五輪96kg級に出場した斎川哲克(両毛ヤクルト販売)が栃木県から出場。初戦で全日本選抜選手権同級3位の河野隆太(三重・鈴鹿国際大学)を2-0で破って3回戦に進んだ。
斎川同様、日本重量級の意地を見せて2007年世界選手権5位入賞を果たし、2008年北京五輪男子グレコローマン96kg級に出場した加藤賢三(自衛隊)が4年ぶりに国体に出場し、初戦をフォールで2回戦に進出した。
群馬県のセコンドに入ったロンドン五輪銅メダリストの松本隆太郎(群馬ヤクルト販売=左)
少年の部では、春の全国高校選抜大会と夏のインターハイを制した84kg級の与那覇竜太(沖縄・浦添工)が2-0で快勝しベスト8に進出。高校三冠王に一歩近づいた。また、8月のインターハイで2位と惜しくもタイトルを逃したが、春の全国高校選抜、4月のJOC杯、8月の全国高校グレコ選手権で優勝している55kg級の文田健一郎(山梨・韮崎工)も勝ち、翌日に“高校4冠”に挑戦する。
開会式には、1984年ロサンゼルス五輪柔道金メダリストの山下泰弘氏、ロンドン五輪男子グレコローマン60kg級の松本隆太郎(群馬ヤクルト販売)が来賓した。