2012.09.29

【世界選手権第2日・談話】55kg級・吉田沙保里の話

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 ■55kg級・吉田沙保里の話(五輪3度を含めて13度目の世界一)「みんな打倒吉田で来ていることを感じまして、気が抜けない試合が多かった。カレリンの記録を抜けたうれしさいっぱいで、実感がこみあげてきていますけど、日が経てばもっとうれしさが倍増するような気がします。

 ここまで来ることになるとは思っていませんでした。父、監督、多くのコーチに感謝したい。高田専務理事にもオリンピックの前に指導していただき、お世話になりましたし、福田会長から直に電話をもらい、『今回は行けないが頑張れ』と言われました。多くの人が応援してくださり、大きな力になりました。家族も、オリンピック終わってすぐなのにカナダまで応援に来てくれて、本当に心強かったです。今回はマットと観客席が近く、母の言葉もしっかり聞こえ、みんがついているんだ、という気持ちになれました。

 (今後は)ちょっと休みたいという気持ちもありますが、4年間頑張ろう、ひとつずつやっていこう、という気持ちにもなっています。でも、この緊張感、本当に嫌ですね。勝った時の喜びがあるから、やってこれます。休んでしまうと、きっと何もやらなくなってしまうと思います。それが怖い。今年はもう休んでも、来年は出たいと思います。気持ちを強く持たないと、14度目、15度目とは続かないと思います。外国の選手から『また来ているの?』というムードを感じましたけど、嫌がられても自分を通していきたいです」