2012.09.04

新刊紹介「東京12チャンネル運動部の情熱」-早大レスリング部“伝説の男”、白石剛達の反骨精神

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

新刊紹介

「東京12チャンネル運動部の情熱」

-早大レスリング部“伝説の男”、白石剛達の反骨精神

著=布施鋼治


「日本で初めてサッカーW杯や箱根駅伝、アリの世界戦を中継したのは?
ローラーゲームやキックボクシング、女子プロレスのブームに火をつけたのは?
それは、“テレビ番外地”を奮闘した伝説の男だった!」

 早大レスリング部OBの白石剛達率いる東京12チャンネル(現テレビ東京)運動部は、潤沢な制作費はないが、バイタリティあふれる行動力と豊かな人脈を生かしてテレビ史に残る初モノ番組を発信していた。

 メジャーと呼ばれるテレビ局に対抗するため、誰も注目しなかったコンテンツを発掘し、育てる後発&ローカルテレビ局のらつ腕運動部長の意地を、あますことなく描写。その反骨精神は、日本レスリング界に脈々と流れる八田イズムの精神だ。

 その歴史を綴る・・・

【発行】集英社  【価格】1500円+税

【通信販売】東京12チャンネル運動部の情熱/布施鋼治

<目次>
■第一章 12チャンネル運動部の夜明け(昭和42~43年)
 初代運動部部長・白石剛達という男/プロ野球中継スタート/マイナー競技に光を当てた『サンデースポーツアワー』/負けてたまるか! 男子バレーボールの逆襲/世界への窓『ダイヤモンドサッカー』

■第二章 新興スポーツで一世風靡(昭和43~44年)
 アメリカ直輸入、『ローラーゲーム』の衝撃/女子プロレス、1年5カ月の閃光/“真剣勝負"のキックボクシング

■第三章 1970年の快進撃(昭和45~46年)
 メキシコワールドカップ全試合放送/奇跡の独占中継、日本シリーズ「巨人対ロッテ」/モハメド・アリとニューラテンクォーター

■第四章 追憶の名物番組~テレビ東京の誕生(昭和46年~58年)
 富士スピードウェイ狂騒曲/「サメ対ワニ」の異種格闘技戦/白石の最高傑作『ヨーイドン! みんな走ろう』/箱根駅伝、映像のリレー/日本一早いスポーツニュースを作れ!

<著者>
布施 鋼治(ふせ・こうじ) 1963年7月25日生まれ、北海道札幌市出身。『Sports Graphic Number』(文藝春秋)『ゴング格闘技』(イースト・プレス)『Fight&Life』(フィットネススポーツ)、共同通信、北海道新聞などに執筆。著書に、ミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞した『吉田沙保里―119連勝の方程式』(新潮社)、『格闘技絶対王者列伝』(宝島社文庫)。