※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
昨年の全日本大学選手権66kg級決勝、井上貴尋(青=日体大)と田中幸太郎(早大)の熱闘。今大会でも激突するか?
初めに、23~24日に行われる男子フリースタイルの見どころをさぐった。
55kg級 | 60kg級 | 66kg級 |
74kg級 | 84kg級 | 96kg級 |
120kg級 |
◎男子フリースタイル
【55kg級】=79選手
2010年の学生王者で、昨年の全日本大学選手権も優勝した半田守(専大)と4月のJOC杯ジュニアで2年連続優勝した森下史崇(日体大)との対決となるか。6月の全日本選抜選手権はともに3位で対戦はなかったが、5月の東日本学生リーグ戦では森下が勝っている。半田が4年生の意地を見せられるか。
全日本大学選手権3位の桑木黎(中京学院大)と西山凌代(拓大)が優勝争いに加われるか。インターハイ3連覇の高橋侑希(山梨学院大)は、勝ちあがれば3回戦で桑木と当たるブロックで、さらに勝てば準決勝で半田と闘うブロック。
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【60kg級】=107選手
池田智(日大)は昨年の全日本大学選手権、今年4月のJOC杯ジュニア、6月の全日本選抜選手権と3大会連続で優勝している。第2シードではあるが、優勝候補の筆頭と考えていいだろう。
第1シードは昨年2位で、全日本選抜選手権3位の鈴木康寛(拓大)。全日本大学選手権と全日本選抜選手権では池田に敗れているが、5月の東日本学生リーグ戦では池田を破った。対戦成績を五分にするとともに学生タイトルを手にしたいところ。
全日本大学選手権とJOC杯ジュニアでともに決勝で池田に敗れた鴨居正和(山梨学院大)も、池田にリベンジして優勝を手にしたいところ。
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【66kg級】=110選手
昨年優勝の小石原拓馬(日体大)、昨年の全日本大学選手権優勝の井上貴尋(日体大)、全日本選抜選手権優勝の田中幸太郎(早大)の争いとなりそう。3選手とも同じブロックで、順調に勝ちあがれば田中と井上が準々決勝で対戦し、勝った選手が小石原と闘うことになる。決勝へ進むのはだれか。
反対側のブロックは、昨年3位の砂川航祐(日体大)と濱本豊(山梨学院大)のほか、4月のJOC杯ジュニアで優勝した保坂健(早大)、2011年の同大会60kg級優勝の桑原諒(早大)、66kg級優勝の岩渕尚樹(拓大)らが控える。
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【74kg級】=94選手
ロンドン五輪代表の高谷惣亮(拓大卒)が昨年まで絶対王者だった階級。昨年の学生2大会でともに2位だった北村公平(早大)がそつなく“ポスト高谷”に収まりたいところだが、ライバルたちの成長も著しい。
6月の全日本選抜選手権で3位になった葈沢謙(国士舘大)は、2回戦で北村を破って準決勝に進出している。昨年3位で今年4月のJOC杯ジュニアで2連覇を達成した嶋田大育(国士舘大)も成長著しく、この国士舘大コンビもポスト高谷の座を狙う。また、昨年66kg級で2位だった安田友貴(中大)が階級をアップ。優勝戦線に加わることができるか。
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【84kg級】=67選手
昨年の全日本大学選手権で優勝した佐々木健吾(日体大)と、昨年2位の細谷翔太郎(日大)が優勝候補と考えられる。お互いに勝ちあがれば準決勝で対戦する組み合わせ。
反対のブロックでは、昨年3位の鈴木大希(山梨学院大)、同じく3位で今年4月のJOC杯ジュニア優勝の亀山晃弘(山梨学院大)が有力。
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【96kg級】=60選手
昨年優勝の大坂昂(早大)、今年4月のJOC杯ジュニアと6月の全日本選抜選手権で勝った山本康稀(日大)が挑む。お互いに勝ちあがれば準決勝で闘う組み合わせ。山本のブロックには全日本選抜選手権3位の安田翔(国士舘大)もいる。
反対ブロックからは、昨年の全日本大学選手権120kg級で学生王者を破って3位に入った田中哲矢(大東大)と、昨年3位の木下駿(拓大)が決勝進出を争うか。
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【120kg級】=30選手
昨年優勝で、今年6月の全日本選抜選手権でも優勝した岡倫之(日大)が連覇を目指す。昨年2位の金沢勝利(山梨学院大)がリベンジを狙う。
6月の全日本選抜選手権3位の斉藤信之介(日大)、4月のJOC杯ジュニア優勝の村上佳児(徳山大)が優勝戦線に割って入れるか。