※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
男子フリースタイルにも将来の日本レスリング界を背負うべき若手選手が練習相手としてロンドン入り。代表選手と汗を流し、世界最高のレベルのレスリングを研究した。彼らにオリンピックを振り返ってもらった。(取材=保高幸子)
鈴木聖二(後列)らロンドンを訪れた期待の若手選手たち
■60kg級・谷田旭(日体大)「湯元健一先輩のパートナーとして思ったことは、減量しながらいつも強く仕上げていっているけれど、今回はいつもよりも気合いが入っていて、さらに強くなっていたということです。練習でも切れのある動きで、絶対に勝つと思っていました。でも、その一流の選手でもオリンピックで勝てないんだ、と世界の厳しさ、オリンピックの厳しさに驚きました。自分が今回感じたものを忘れず、これから強くなるために活かしていきたいと思います」
■66kg級・嶋田大育(国士舘大)「オリンピックを見ることができたのは、代表選手と関係者の皆さんのおかげで。感謝します。5月から全日本の合宿に参加して見えてきたことは、代表選手はオリンピックへ向かう姿勢や私生活が普通の人とは違うということです。勉強になりました。初めてシニアの世界大会を見ましたが、自分の想像以上にレベルが高かったです。世界で勝つためにはもうちょっと考えながら練習しなければと思いました。帰ったら、まずは学生チャンピオンからひとつひとつ(タイトルを)取って、最終的にはオリンピックに出たいともいます」
■84kg級・鈴木聖二(専大OB)「こんなに盛り上がっているレスリングの大会を見たのは初めてで、世界でのレスリングは人気スポーツなんだと分かりました。世界のレスラーが集まるアップ場の雰囲気を味わうことができたことは貴重でした。アップの仕方はそれぞれで、強い選手はやはり違うなと思いました。自分もあのマットに立ちたいと思いました。まず日本で勝たなくては。細かい所を詰めていきたいと思います」
※他に、66kg級の田中幸太郎選手(早大)が参加していましたが、最終日は米満選手の練習相手としてアップ場にいたため、取材ができませんでした。