※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
高谷の試合を観戦する吉岡監督
吉岡監督は「(主要な)国際大会に全然出ていなく、経験不足でしたね」と振り返った。高谷自身も口にしていたそうで、やはり世界選手権出場の経験を積むことが、4年に1度の晴れ舞台で勝ち抜くために必要なことだと、師弟ともに感じたようだ。
初戦(2回戦)が世界3位で、勝てば2009・10年世界王者のチャーグッシュ(ロシア)が相手という厳しい組み合わせ。しかし、入場してきた高谷に硬さはまったくなく、観客席の応援に手を振るなどリラックスモード。「それで結果が出ればよかったんですけどね」と吉岡監督。度胸のよさはしっかりと見せてくれたオリンピックだった。
世界のトップランカーが相手だったからだろうか、「(高谷は)さばさばしていましたね」と言う。「もう少し攻められたかな? この結果を受け入れて、次につなげてほしい。この半年で5~6kgは増えてパワーアップしたけど、まだ世界の中では細い。鍛えてほしい。」と話した。
最後に「オリンピックに来るのは初めて。連れてきてもらえて、よかった。次のオリンピックは勝つところをみせてもらいます」と締めくくった。