2012.06.29

ロンドン五輪特集(暫定)=7月5日、本サイト・オープン

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 ※7月5日に正式ページをスタートさせます


◎大会日程・出場選手

8月5日(日) 男子グレコローマン55kg級(長谷川恒平)、同74kg級
   6日(月) 男子グレコローマン60kg級(松本隆太郎)、同84kg級、同120kg級
   7日(火) 男子グレコローマン66kg級(藤村義)、同96kg級(斎川哲克)
   8日(水) 女子48kg級(小原日登美)、63kg級(伊調馨)
   9日(木) 女子55kg級(吉田沙保里)、72kg級(浜口京子)
  10日(金) 男子フリースタイル55kg級(湯元進一)、同74kg級(高谷惣亮)
  11日(土) 男子フリースタイル60kg級(湯元健一)、同84kg級、同120kg級
  12日(日) 男子フリースタイル66kg級(米満達弘)、同96kg級(磯川孝生)


◎日本代表選手

男子グレコローマン55kg級:長谷川恒平(はせがわ・こうへい)=福一漁業

 1984年11月22日、静岡県生まれ、27歳。静岡・焼津中央高~青山学院大卒。全国少年選手権4連覇、全国中学生選手権2連覇。高校時代に02年のインターハイなど7つの全国タイトルを獲得。青学大ではグレコローマンで03年に世界ジュニア選手権に出場し、05・06年の全日本学生選手権でも優勝する一方、フリースタイルでも全日本大学選手権3連覇を達成など。卒業後はグレコローマンに専念し、07年の全日本選手権で初優勝。北京五輪出場は逃した。

 09年はアジア選手権優勝。10年のアジア大会で世界V5の選手を破って優勝した。11年世界選手権は8位で五輪出場枠獲得を逃したが、12年3月のアジア予選で優勝して出場枠を取り、日本代表へ。164cm。

《最近の国際大会成績》 / 《最近の同級の主要国際大会成績》=ともに制作中

男子グレコローマン60kg級:松本隆太郎(まつもと・りゅうたろう)=群馬ヤクルト販売

 1986年1月16日、群馬県生まれ、26歳。群馬・館林高~日体大卒。高校時代の2003年に全国高校生グレコローマン選手権と国体グレコローマンで優勝。日体大に進み、2年生の05年に学生二冠王、国体2位など。翌06年は学生タイトルに見放されたが、世界ジュニア選手権7位、全日本選手権2位など。07年はアジア選手権に出場して5位に入賞するとともに、全日本学生選手権と国体で優勝。全日本選手権でも2位へ。

手首の手術で戦列を離れたあと、08年国体で復活優勝。09年の全日本選抜選手権とプレーオフで勝って世界選手権へ出場し8位入賞。10年も世界選手権の代表となり銀メダルを獲得。アジア大会は3位。11年世界選手権は初戦敗退に終わったが、12年3月のアジア予選で2位となって五輪出場枠を獲得。日本代表へ。168cm。

《最近の国際大会成績》 / 《最近の同級の主要国際大会成績》=ともに制作中

男子グレコローマン66kg級:藤村義(ふじむら・つとむ)=自衛隊

 1982年3月28日、山口県生まれ、30歳。山口・田布施農高~徳山大卒。高校時代は全国大会無冠だったが、徳山大で西日本学生選手権2度優勝。ほかに03年の全日本大学グレコローマン選手権で2位。自衛隊に進み、05年ユニバーシアード代表、06年アジア選手権代表と実力をつける。06年全日本選手権3位、07年全日本選抜選手権2位など、日本一にあと一歩と迫った。07年11月にはNYACホリデー・オープンで優勝し、08年北京五輪予選出場の機会も得たが、手が届かなかった。

08年全日本選手権で初優勝を達成。09年世界選手権は8位に入賞した。10年世界選手権出場のあおと、アジア大会で3位へ。11年はけがの治療に専念し、暮れの全日本選手権で優勝。12年3月の五輪アジア予選で出場枠を獲得し、日本代表へ。174cm。

《最近の国際大会成績》 / 《最近の同級の主要国際大会成績》=ともに制作中

男子グレコローマン96kg級:斎川哲克(さいかわ・のりかつ)=両毛ヤクルト販売

 1986年3月11日、栃木県生まれ、24歳。栃木・足利工高~日体大卒。高校時代の03年にJOC杯カデット選手権、全国高校生グレコローマン選手権、国体で優勝し、アジア・カデット選手権でも優勝。日体大へ進み、04年に1年生で全日本学生選手権に優勝。同年の全日本選手権では2位に入賞した。その後、けがによる戦線離脱もあったが、07年には2階級にまたがって学生四冠王に輝き、フリースタイルででも実力を見せた。同年全日本選手権は96kg級で北京五輪出場を目指したが、かなわなかった。

 08年は国体96kg級で北京五輪代表を破って優勝し、全日本選手権では本来の84kg級で初優勝。09年はアジア選手権、世界選手権に出場した。10年のアジア選手権で銀メダル獲得。11年の世界選手権を逃したのを機に96kg級へアップ。全日本選手権で優勝し、12年3月の五輪アジア予選で出場枠を獲得、日本代表へ。185cm。

《最近の国際大会成績》 / 《最近の同級の主要国際大会成績》=ともに制作中

男子フリースタイル55kg級:湯元進一(ゆもと・しんいち=自衛隊)

 1984年12月4日、和歌山県生まれ、27歳。和歌山・和歌山工高~拓大卒。高校時代は全国高校選抜大会2位など。拓大1年の03年に全日本学生選手権2位、翌04年に全日本大学グレコローマン選手権で優勝したが、本来はフリーの選手。06年は国体で優勝。07年はダン・コロフ国際大会で海外初優勝と力をつけ、全日本選手権は3位。北京五輪出場には手が届かなかったが、同年の全日本選手権で初優勝。

09年アジア選手権では前年の世界王者を破って優勝。しかし世界選手権は2回戦敗退。10年の世界選手権とアジア大会の出場は逃した。11年世界選手権は8位で五輪出場枠を取れなかったが、12年3月の五輪アジア予選で出場枠を獲得。162cm。

《最近の国際大会成績》 / 《最近の同級の主要国際大会成績》=ともに制作中

男子フリースタイル60kg級:湯元健一(ゆもと・けんいち)=ALSOK

 1984年12月4日、和歌山県生まれ、27歳。和歌山・和歌山工高~日体大卒。高校時代の02年に全国高校選抜大会とインターハイで優勝。日体大へ進み、04年にアジア・ジュニア選手権3位と力を伸ばした。04年に全日本選手権で3位に入賞。05年世界選手権への出場権を手に入れ13位。05年の全日本選手権で初優勝。国内の激戦を勝ち抜いて北京五輪へ。銅メダルを獲得した。

 その後、故障箇所の治療などで戦列を離れたが、09年秋に復帰し、10年に全日本王者へ返り咲き。11年世界選手権に出場して銅メダルを取り、五輪出場枠を獲得。その後の全日本選手権で優勝できずに五輪代表決定は持ち越しとなったが、12年4月のプレーオフで勝って日本代表へ。165cm。

《最近の国際大会成績》 / 《最近の同級の主要国際大会成績》=ともに制作中

男子フリースタイル66kg級:米満達弘(よねみつ・たつひろ)=自衛隊

 1986年8月5日、山梨県生まれ、25歳(五輪時26歳)。山梨・韮崎工高~拓大卒。高校時代は04年の全国高校グレコローマン選手権と国体グレコで優勝したが、フリースタイルではインターハイ2位が最高。拓大に進み、2年生の時(06年)に世界ジュニア選手権に出場。08年は世界学生選手権で優勝したあと、学生二冠(全日本学生選手権、全日本大学選手権)を制覇。全日本選手権で初優勝した。

09年アジア選手権で2位のあと、世界選手権で銅メダルを獲得。けがの治療で約半年、マットを離れたが、10年の全日本選抜選手権で優勝。プレーオフに勝って世界選手権に出場(初戦敗退)。アジア大会で優勝。11年は世界選手権で銀メダルを取り、五輪出場枠を獲得。その後の全日本選手権で勝って日本代表を決めた。168cm。

《最近の国際大会成績》 / 《最近の同級の主要国際大会成績》=ともに制作中

男子フリースタイル74kg級:高谷惣亮(たかたに・そうすけ)=ALSOK

 1989年4月5日、京都府生まれ、23歳。京都・網野高~拓大卒。04年全国中学生選手権で優勝。高校時代の07年に全国高校選抜大会、インターハイ、国体を制し、全日本選手権でも2位に躍進。08年5月の北京五輪予選にも抜ってきされたが、出場はならず。拓大へ進み、08年全日本大学選手権で1年生王者へ。09年から3年連続で学生二冠王に輝くなど、学生間では無敵の強さを見せた。この間、09年世界ジュニア選手権9位、10年世界学生選手権7位と国際舞台でも活躍。しかし全日本王者には手が届かなかった。

 大学4年生の11年にようやく国体で優勝し、全日本選手権初優勝。12年3月の五輪アジア予選で出場枠を獲得し、日本代表へ。178㎝。

《最近の国際大会成績》 / 《最近の同級の主要国際大会成績》=ともに制作中

男子フリースタイル96kg級:磯川孝生(いそかわ・たかお)=徳山大職

 1984年6月10日、熊本県生まれ、27歳(五輪時28歳)。大分・日本文理大付高~拓大卒。少年時代から全国に名をとどろかせており、高校時代の01年にはインターハイなどで優勝。02年には全国4大大会を制覇。さらにアジア・ジュニア選手権4位、全日本選手権3位と力をつけた。拓大2年の04年は全日本選手権84kg級で初優勝し、05年はアジア選手権2位など実力を伸ばした。しかし、06年全日本選手権は2位。07年から96kg級へ上げ、同年の全日本選手権2位。北京五輪は逃す。

 09年に全日本選抜選手権で勝ち、世界選手権に初出場。同年の全日本選手権優勝を経て、10年のアジア選手権・アジア大会でともに銅メダルを獲得した。11年世界選手権は初戦敗退だったが、12年5月の五輪最終予選で2位に入り、五輪出場枠を獲得。日本代表を決めた。176cm。

《最近の国際大会成績》 / 《最近の同級の主要国際大会成績》=ともに制作中

女子48kg級:小原日登美(おばら・ひとみ)=自衛隊

 1981年1月4日、青森県生まれ。31歳。青森・八戸工大一高~中京女大(現至学館大)卒。旧姓坂本。大学へ進んだ頃から頭角を現し、99年全日本選手権51kg級で初優勝。00年にアジア選手権、世界選手権で優勝。国際レスリング連盟(FILA)の女子ベストレスラーに選ばれた。01年も東アジア大会、ワールドカップ、世界選手権で優勝。このあとヒザの手術に踏み切り、51kg級が五輪で採用されないこともあってマットを離れた。

04年にカムバック。2005年のアジア選手権で優勝。4年ぶりの世界選手権で3度目の世界一に輝いた。その後も06・07年の世界選手権で優勝したが、55kg級で挑んだ北京五輪には出場できず、08年世界選手権での優勝でいったんは引退した。10年にロンドン五輪を目指して48kg級で復帰。世界選手権で勝ち、2011年の世界選手権でも2連覇を達成。初の五輪出場を決めた。155cm。

《最近の国際大会成績》 / 《最近の同級の主要国際大会成績》=ともに制作中

女子55kg級:吉田沙保里(よしだ・さおり)=ALSOK

 1982年10月5日、三重県生まれ。29歳。三重・久居高~中京女大(現至学館大)卒。少年少女レスリング時代から名をとどろかせ、同世代の大会で無敗。98・99年の世界カデット選手権と00・01年の世界ジュニア選手権で優勝したあと、02年にアジア大会55kg級に出場して優勝。続く世界選手権に初出場初優勝。03年に世界V2を達成し、翌04年のアテネ五輪でも優勝を飾った。05年もアジア選手権、ユニバーシアードと優勝を重ね、世界選手権で3大会連続3度目の優勝。以後も世界の舞台で勝ち続けた。

 08年のワールドカップ3回戦で米国選手に敗れ、連勝記録は「119」でストップ。その後のアジア選手権で勝って再起。同年の北京五輪で2連覇を達成し、世界女子選手権でも優勝した。2009~11年の世界選手権でも優勝し、3度目連続の五輪出場を決めた。この間の2010年アジア大会でも3大会連続優勝を成し遂げている。156cm。

《最近の国際大会成績》 / 《最近の同級の主要国際大会成績》=ともに制作中

女子63kg級:伊調馨(いちょう・かおり)=ALSOK

 1984年6月13日、青森県生まれ。27歳(五輪時28歳)。愛知・中京女大附高~中京女大(現至学館大)卒。高校時代の01年ジャパンクイーンズカップで56kg級現役世界チャンピオンの山本聖子をフォールで破って優勝する大殊勲を達成。02年のアジア大会63kg級で銀メダルのあと、世界選手権で初出場初優勝を飾った。03年にも世界選手権で勝ち、04年アテネ五輪で優勝。05年はアジア選手権、ユニバーシアードと国際舞台で優勝を重ね、世界選手権で3度目の優勝を達成。06年も世界選手権とアジア大会を制覇した。

 2007年のアジア選手権は不戦敗となり、4年2ヶ月ぶりの黒星を喫してしまった。連勝記録は「81」でストップしてしまったものの、世界選手権への出場は確保され、5度目の優勝。08年北京五輪で2連覇を達成した。その後、休養でマットを離れ、2009年秋にカムバック。2010・11年に世界選手権を連覇し、3度連続の五輪出場を決めた。166cm。

《最近の国際大会成績》 / 《最近の同級の主要国際大会成績》=ともに制作中

女子72kg級:浜口京子(はまぐち・きょうこ)=ジャパンビバレッジ

 1978年1月11日、東京都生まれ、34歳。ボディビルからレスリングへ。95年に世界選手権70kg級に出場する機会を得て13位。1996年にアジア選手権で優勝。97年、階級区分変更にともなって75kg級にアップし、世界選手権で初優勝した。99年まで世界3連覇し、この間の98年には国際レスリング連盟(FILA)の最優秀選手賞を受賞した。00・01年には世界一を転落したが、02年にアジア大会72kg級で優勝し、世界選手権で3年ぶりにチャンピオンに返り咲き。03年に5度目の世界一へ。翌04年のテネ五輪で銅メダルを獲得した。

 その後、世界選手権で銀メダル2度、アジア大会銀メダル、アジア選手権3度優勝などを経て、08年北京五輪で銅メダルを獲得。休養ののち、10年の世界選手権とアジア大会でともに銅メダルを獲得した。11年の世界選手権は上位進出を逃したが、12年4月の五輪アジア予選で2位となり、3度連続の五輪出場を決めた。170cm

《最近の国際大会成績》 / 《最近の同級の主要国際大会成績》=ともに制作中