※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
◎男子フリースタイル
【120kg級】
体調が万全なら、全日本チャンピオンの荒木田進謙(専大クラブ)が大きくリードという状況だが、4月の五輪第3次予選でひざを負傷し、最終予選を欠場するほどの重傷だった。
回復が思わしくなければ、全日本選手権2位の馬場祐太朗(長崎県協会)、同3位の髙林努(ミヨシ商事)のチャンスが大きくなる。
全日本学生選手権優勝の岡倫之(日大)、全日本大学選手権優勝の村木孝太郎(拓大)ら学生勢の台頭も期待されるところ。
《2011年全日本選手権成績》=所属は当時
[1]荒木田進謙(専大クラブ)、[2]馬場祐太朗(長崎県協会)、[3]相澤優人(日大クラブ)、髙林努(ミヨシ商事)
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日大の重量級を支える岡倫之
◎女子
【48kg級】
全日本選手権2位・アジア選手権3位の登坂絵莉(至学館大)を狙うのは、4月のジュニアクイーンズカップで登坂を破って優勝した入江ゆき(九州共立大)。再度破ることができるか。
全日本社会人選手権優勝の桜井宏美(ランクアップ平野屋)は5月のハリ・ラム・グランプリ大会(インド)で優勝して昇り調子。
国際舞台での実績といえば、サンキスト・キッズ国際大会(米国)51kg級で優勝した鈴木綾乃(ジャパンビバレッジ)、世界ジュニア選手権優勝の長沼美香(至学館大)、2010年世界学生選手権優勝の明尾弥紀(環太平洋大)、らも好成績を残している。優勝戦線に加わる可能性は十分にある。
《2011年全日本選手権成績》=所属は当時
[1]小原日登美(自衛隊)、[2]登坂絵莉(愛知・至学館高)、[3]入江ゆき(九州共立大)、岩群安奈(至学館大)
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女子の最軽量級を制することができるか、入江ゆき
櫻井宏美(ランクアップ平野屋)
登坂絵莉(至学館大)
岩群安奈(至学館大)
長沼美香(至学館大)
伊藤史織(至学館大)
藤川千晶(早大)
入江ゆき(九州共立大)
植野さくら(自衛隊)
中谷亜依(自衛隊)
矢後佑華(日大)
明尾弥紀(環太平洋大)
鈴木綾乃(ジャパンビバレッジ)
【51kg級】
全日本選手権は五輪実施階級に下げた昨年の世界選手権代表の志土地希果(至学館大)がこの階級に戻った。一歩リードの状態。全日本チャンピオンの宮原優(JOCエリートアカデミー/東京・安部学院高)とは4月のジュニアクイーンズカップで対戦し、勝っている。しかし、宮原は5月のワールドカップ(東京)で全勝をマークし、アジア・ジュニア選手権優勝と勢いを持っている。激戦が期待される。
全日本決勝で宮原に敗れた菅原ひかり(至学館大)、同準決勝で敗れた川井梨紗子(愛知・至学館高)らのリベンジなるか。
若手では全日本選抜選手権2位の入江ななみ(福岡・小倉商高)もあなどれまい。全日本学生選手権優勝の平野遥香(日大)や同2位の杉本恵(早大)の大学選手が意地を見せられるか。
昨年48kg級で復帰した世界V3の山本美憂(白寿生科学研究所)がこの階級にエントリー。どんなファイトを見せるか。
《2011年全日本選手権成績》=所属は当時
[1]宮原優(JOCアカデミー/東京・安部学院高)、[2]菅原ひかり(愛知・至学館高)、[3]齋藤ほのか(東京・安部学院高)、川井梨紗子(愛知・至学館高)
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《エントリー選手》
平野遥香(日大)
太田理穂(自衛隊)
川井梨紗子(愛知・至学館高)
菅原ひかり(至学館大)
杉本 恵(早大)
金子 和(早大)
齋藤ほのか(法大)
宮原 優(JOCアカデミー/東京・安部学院高)
入江ななみ(福岡・小倉商高)
阿部千波(至学館大)
志土地希果(至学館大)
田中亜里沙(早大)
山本美憂(白寿生科学研究所)