※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
成國大志(左)と加賀田葵夏
各階級の見どころを探った。なお、昨年までの実施されていた国際レスリング連盟(FILA)の敗者復活戦併用のトーナメント方式から、シード制を採用した敗者復活戦なしのトーナメント方式で行われる。
(注:全国中学選抜選手権=昨年12月実施、ジュニアクイーンズカップ・JOCジュニアオリンピック=今年4月実施)
◎男子
【38kg級】=69選手
全国中学選抜選手権を制したJOCエリートアカデミー所属の阿部敏弥(東京・稲付)が第1シード。同35kg級優勝の松井稜(三重・石尾台)との闘いか? 2010年全国中学選抜選手権35kg級で優勝している土井健生(大阪・山田)が割ってはいるか?
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【42kg級】=61選手
全国中学選抜選手権2位のJOCエリートアカデミー所属の乙黒拓斗(東京・稲付)と、昨年38kg級優勝の荒木大貴(熊本・玉名)との対決か? 昨年3位の杉山晃平(静岡・三島南)が3年生の意地を見せられるか?
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【47kg級】=75選手
今大会最大の75選手がエントリーしているが、全国大会と全国中学選抜選手権の優勝経験者がいない階級。第1シードは昨年42kg級3位の吉村拓海(埼玉・埼玉栄)で、同42kg級3位の早山竜太郎(京都・男山三)が対抗。JOCジュニアオリンピックのカデット・グレコローマン46kg級3位の藤田眞大(静岡・小川)と吉田アミン(千葉・下貝塚)がどこまで闘うか注目される。実力か拮抗している。
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【53kg級】=73選手
2010年に38kg級で、昨年は42kg級でともに2大全国大会を制している成國大志(東京・東深沢)が3連覇を狙う。挑むのは、昨年5位の前田明都(福井・成和)、全国中学選抜選手権47kg級5位の東條篤志(京都・網野)など。
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【59kg級】=59選手
全国中学選抜選手権2位のJOCエリートアカデミー所属の梅林太郎(東京・稲付)が第1シード。昨年3位の三輪優翔(和歌山・和歌山東)との争いになるか? 昨年53kg級3位の中村剛士(埼玉・春野)にも初優勝のチャンスはあるだろう。
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【66kg級】=29選手
昨年優勝の山崎弥十朗(埼玉・埼玉栄)が優勝候補。2連覇を目指す。独壇場となるか?
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【73kg級】=20選手
JOCジュニアオリンピックのカデット76kg級で3位入賞した石黒峻士(東京・東深沢)が初優勝を狙う。全国中学選抜選手権66kg級3位の浅野大地(大阪・西山田)がどこまで闘えるか?
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【85kg級】=9選手
昨年73kg級3位の藤井達哉(滋賀・草津)、地元茨城からの優勝を狙う飯村友基(茨城・水戸四)に川村洋史(静岡・金岡)が割って入れるか。飯村の闘いに地元の期待も高まる。
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【110kg級】=4選手
昨年の2大大会の覇者はすべて卒業。だれが優勝するか分からない闘い。全国高校選抜大会で団体優勝した浦添工高と一緒に練習していて、勢いのある沖縄勢の闘いに注目したい。
◎女子
【34kg級】=9選手
女子の階級が変更され、昨年の優勝者のいない階級。全国中学選抜選手権34kg級2位の田口あい(岐阜・日枝)とジュニアクイーンズカップ(中学)優勝の須﨑優衣(千葉・六実)が1回戦で激突する。
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【37kg級】=15選手
ジュニアクイーンズカップ(中学)優勝の中村未優(埼玉・埼玉栄)と、惜しくも決勝で敗れた東川加奈(栃木・石橋)が、ともに初優勝挑む。
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【40kg級】=17選手
全国中学選抜選手権2位の大高梨紗(茨城・大子)と、ジュニアクイーンズカップ(中学)優勝の小坂泉生(岐阜・日枝)の決勝となるか? ジュニアクイーンズカップ2位の金原香澄(愛知・依佐美中)が割ってはいれるか?
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【44kg級】=26選手
3連覇に偉業に挑む加賀田葵夏(東京・高南)の闘いぶりが安定している。今年に入っても、ジュニアクイーンズカップ(カデット46kg級)、JOCジュニアオリンピック(同)を連覇し、世界カデット選手権の日本代表にも内定している。勢いを見せつけたいところ。昨年37kg級で優勝した澤葉菜子(大阪・古江台)、ジュニアクイーンズカップ(カデット43kg級)とJOCジュニアオリンピック(同)優勝の浅倉栞南(千葉・柏二)がどう闘うか?
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【48kg級】=30選手
階級変更により上下から選手が集まった階級。44kg級で加賀田のライバルだった谷山菜緒(大阪・寝屋川六)が初優勝を狙う。昨年46kg級優勝の河内美樹(大阪・堺リベラル)との関西対決になるか? ここにジュニアクイーンズカップ(中学)優勝の川井友香子(石川・津幡)、同2位の熊野ゆづる(青森・湊)にも注目が集まる。
ジュニアクイーンズカップ(中学44kg級)3位で、成國大志の妹、琴音(東京・文化学園大杉並)はどうか。2人で優勝すれば、大会史上初の兄妹同時優勝となる。
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【52kg級】=14選手
JOCエリートアカデミー所属の向田真優(東京・稲付)がジュニアクイーンズカップとJOCジュニアオリンピック(ともにカデット52kg級)を制し世界カデット選手権の日本代表が内定しており、連覇を狙う。ジュニアクイーンズカップ(中学)優勝の入江くみ(福岡・横代)と実力が拮抗している。両者の闘いとなるか。
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【57kg級】=11選手
全国中学選抜選手権優勝の榎本美鈴(青森・湊)と同2位鈴木芽衣(群馬・殖蓮)の争いになりそう。同選手権では3ピリオドまで接戦だった。
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【62kg級】=5選手
昨年のこの大会58kg級と全国中学選抜選手権57kg級でともに3位入賞している木村夕貴(千葉・柏二)がリードしている状況。
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【70kg級】=5選手
昨年2位の進藤芽伊(大阪・堺リベラル)に、茨城3選手と静岡1選手が挑む。