2012.06.02

男子両スタイルの全日本合宿スタート

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 ロンドン五輪の代表含む男子両スタイルの全日本チームが6月1日、東京・味の素トレーニングセンターで合宿をスタート。28日から前日まで、宿舎の関係もあってグレコローマンは日体大で、フリースタイルは専大で合宿しており、心身ともにピークをつくって両スタイルの合同合宿へ突入した。

 両スタイルの選手がそろう練習は、やはりライバル意識あふれる練習となる。重量級は合同での練習もできて、メリットは大きい。加えて、世界ジュニア選手権の出場予定選手が参加しており、新鮮なムードをかもし出して、五輪代表選手を刺激している。伊藤広道・強化副委員長(自衛隊=佐藤満強化委員長は仕事の関係で不在)は「今のオリンピック代表選手も、ジュニア時代には五輪代表チームの練習に参加し、それで強くなっていった。オリンピック選手にとっても、ジュニア選手にとっても、意味のある合宿」と位置付けた。

 ただ、大会までの約2ヶ月というこの時期は、五輪出場決定直後と大会直前のはざまで、中だるみというか、モチベーションの保ち方が難しい時期でもあるという。「選手の自覚が一番。しかし、コーチも選手が自覚を持ってくれるような指導をしていく必要がある」とし、マンネリにならない練習を心がけたいという。

 7日にはグレコローマンの3選手がモスクワへ向かい、五輪代表争いの渦中にいるロシア選手との練習に参加する。伊藤副委員長は「日本にいるより緊張感をもって練習できるはず」と、レスリング王国での実力アップを期待した。

 合同合宿は3日でひとまず終わり、再び専大と日体大とに分かれての合宿のあと、8~10日に再度、味の素トレセンで両スタイル合同合宿が行われる。

フリースタイル66kg級の米満達弘

グレコローマン55kg級の長谷川恒平