※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
初日最後の浜口京子の対中国戦。チーム一丸となって大声援を送った
浜口選手は勝てるところまで来ている。今日やった3試合もどっちに転んでもおかしくない状態だったので、明日もう1試合頑張ってほしい。(決勝の相手の)ロシアは若手中心のメンバーだけど、侮れない。4-3は覚悟しているが、59㎏級までに勝負を決めたい」
■48kg級・小原日登美(自衛隊)「今日の組み合わせを知った時、(中国などがいて)厳しいなと思った。中国戦は、第1ピリオドでグラウンドを返されて5点取られていたので、ここから返すのは厳しいなと思い、2ピリオドで勝負をかけようという気持ちでいました。第3ピリオドは『ここを乗り越えないと五輪(で勝つのは)ないな』と思ったので、いい経験になりました。第1ピリオドを取られて、そこから逆転して勝ったことは、課題も見つかったし自信にもなった」
■55kg級・吉田沙保里(ALSOK)「アメリカの選手は五輪代表と聞いているので、五輪前に闘えてよかった。自分の課題としている近くから相手に触れてから入るということは、なかなかできなくて、相手が入っているのを切って、そのままフォールという形だった。試合はフォールで勝ててよかった。
中国戦は入るタイミングをはかるだけで、飛び込めなかった。昨年の世界選手権(決勝)で勝っていたのに入って返された記憶がよみがえって、入れなかった。やはり、飛び込まないと始まらないし、流れがうまくいかないので、五輪の前哨戦として自分のタックルが出せるように、今夜考えます。
(W杯は連勝ストップのイメージがあり)入場から緊張しましたし、いろんな思いがよみあえってきて、本当に緊張した。日本開催ということで(多くの人に)応援をいただいて、絶対優勝しないといけないという気持ちにさせてもらった」
■63kg級・伊調馨(ALSOK)「(中国選手のラフプレー=目突き=を受けて)感情的になりました。顔がこんなになってますけど、とりあえずいいところもあり、悪いところもあった。明日もう1試合あるので、今日の反省を生かしたいです。今日闘った相手は、ここまで自分が嫌われているのかと思うくらいガツガツ来たので、それに翻弄されてしまった。自分のレスリングを貫き通さなければいけないなと思いました。
(今年は試合が少ないのと地元開催の国際戦ということでモチベーションで難しい部分があったが)試合をやっていくうちに、だんだん動きがよくなったりした。アメリカ戦は1ピリオドのラスト10秒でタックルに行って、返されたけどそれは悪いことでないと思っているし、勉強になる試合になった。
■72kg級・浜口京子(ジャパンビバレッジ)「(北京五輪チャンピオンの王嬌を破って)本当に夢のようです。今回は、地元のパワーを自分に入れながら、無我夢中で闘いました。(中国戦の)最後のラウンドは気持ちの勝負だと思って、どっちかの気持ちが折れたら負けると思ったので、絶対にあきらめないと思いました。会場の応援からパワーをもらいました。第1ピリオドはリードされたけれど、次は絶対に自分が取るという気持ちでやりました。王嬌に勝ったのは2回目。ここ最近ずっと負けていたので自信になった。
今日は第1試合と第2試合で負けて悔しい思いもしたけど、(五輪チャンピオンに勝って)最高の喜びも感じられた1日でした。(タックルの自信も戻って)ちゅうちょする自分とはお別れです。アメリカ戦でフォールされたときは、泣くだけ泣いて。でも、気持ちを切替えないとみんなにも影響を与えると思った。次の中国と試合ができること幸せに思って、今できることを精一杯やろうと思い、自分の弱い気持ちと戦っていました。