2012.05.17

【5・26~27女子W杯】出場国紹介(1)…カナダ

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

カナダ女子の基盤をつくったクリスティン・ノードハーゲン

 1990年代初めから女子レスリングに取り組み、1994年世界選手権でクリスティン・ノードハーゲンが70kg級で優勝。以後、6度にわたって世界一に輝き(他に銀1・銅1)、同国の女子レスリングを引っ張った。

 ノードハーゲンはアテネ五輪(72kg級)では5位に終わったが、同五輪55kg級でトーニャ・バービックが銀メダルを獲得。2008年北京五輪へ向けてパンアメリカンチャンピオンや世界学生チャンピオンなどを輩出し、2006年のワールドカップでは2位に入賞するなど力をつけた。

 2008年北京五輪48kg級ではキャロル・ヒュンが決勝で伊調千春を破って金メダルを獲得。同年10月に東京で行われた世界選手権ではマルティン・ダグレニエが67kg級で優勝し、2010年まで3連覇を達成し、世界一の選手が続いた。2010年世界選手権では、他に72kg級のオヘネワ・アクフォが銀メダル、48kg級のヒュンが銅メダルを取った。

 昨年の世界選手権では、55kg級のバービックが銀メダル、51kg級のジェシカ・マクドナルドが銅メダルを取るなどし、国別対抗得点で2位となった。


 【今大会エントリー選手】
48kg級: Carol Huynh=2008年北京五輪優勝
51 kg級: Jessica Macdonald=2011年世界選手権3位
55 kg級: Tonya Verbeek=2011年世界選手権2位
59 kg級: Michelle Fazzari=2011年NYAC国際大会優勝
63 kg級: Justine Bouchard=2009年世界選手権3位
67 kg級: Stacie Anaka=2012年デーブ・シュルツ国際大会優勝
72 kg級: Leah Callahan=2011年パンアメリカン選手権優勝


2008年北京五輪48kg級で優勝したキャロル・ヒュン

昨年の世界選手権で吉田沙保里を苦しめたトーニャ・バービック