※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
◎男子グレコローマン
【74kg級】
《日本代表》金久保武大(ALSOK) / 最近の主要国際大会成績と五輪出場枠獲得国
強豪と呼べる選手で残っているのは、2008年北京五輪3位で2011年欧州選手権3位のクリストファ・グエノー(フランス)とイラン。グエノーは3週間連続の予選出場。イランは2選手がエントリーしているが、中国大会に出てきた選手ではなく、3月のアジア予選に出てきたファーシャド・アリザデフが出てくるだろう。
2009年世界5位のラフィク・フセイノフ(アゼルバイジャン)も要注意。昨年世界7位のユレ・クハール(スロベニア)もあなどれないが、3週間連続の予選出場。今年の欧州選手権3位のリトアニアからは3選手がエントリーしている。だれが出てきても、容易な相手ではあるまい。
イラン以外のアジア勢からは、ウズベキスタンや中国が上位進出を狙う。
【84kg級】
《日本代表》岡太一(自衛隊) / 最近の主要国際大会成績と五輪出場枠獲得国
2010年世界チャンピオンのフリスト・マリノフ(ブルガリア)が残っている。欧州予選のあと、中国大会は見送り、2週間空けての再挑戦。最大の壁だろう。
2011年欧州選手権3位のアルトゥール・シャヒンヤン(アルメニア)は、昨年の世界選手権以来の五輪予選挑戦。今年の欧州選手権3位のビクトル・ロエリンツ(ハンガリー)は3週間連続の予選出場。2010年世界選手権8位のウラジーミル・ゲゲシーゼ(グルジア)は2週間連続の予選出場。いずれも、要注意選手と考えられる。
アジアからは、今年のアジア選手権2位のウズベキスタンからは、過去の実績のない選手がエントリーしている。同3位のデュアン・ニン(中国)の方が強敵か。
パンアメリカンからはコロンビアとドミニカが要注意。
【120kg級】
《日本代表》新庄寛和(自衛隊) / 最近の主要国際大会成績と五輪出場枠獲得国
五輪3度連続出場、2大会ぶりの優勝を目指すハサン・バロエフ(ロシア)が出場してくる。この選手と同じブロックだけは避けたいところ。
2011年世界選手権7位のシェノフォン・コウトシウバス(ギリシャ)は3週間連続の予選出場。2010年世界選手権5位のマレク・スベッツ(チェコ)も上位を狙う力はある。
アジアからは、2月のアジア選手権優勝で、アジア予選で出場枠獲得を逃したキム・ヨンミン(韓国)が1大会間に入れてリターンマッチ。アジア選手権3位のムラジャン・ツイチェフ(タジギスタン)は3大会連続で予選に出場してくる。