※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
2月の再戦となった荒木田だが、壁を破れず
何をしてくるか分かっていた今回は、第1ピリオドは攻めの姿勢を崩さず、がぶりにもっていくいい場面も何回かあって0-1に終わった。「グラウンドでがぶりからポイントにつなげられなかったのが負けた原因です」と振り返る。原因は他にもあった。第2ピリオドでタックルを受けた際に前十字じん帯と外側を痛めたこと。脚を引きずってマットを降りた。
相手が決勝に進出し敗者復活戦のチャンスが回ってきたが、大事を取って棄権した。「せっかくのチャンスだったのでやり切りたかったですが、この状態では仕方ないです。一週間で治るということで、次にかける、と自分で決めました」と荒木田。「あの攻めでもう一歩踏み込んで、どちらか差せれば…」と勝ち方も見えてきた。
今は歩くのもやっとの状態だが、フィンランドの予選に引き続き出場が決まっている。1週間後に最後のチャンスに懸ける。