2012.04.28

【五輪予選最終ステージ第1戦・特集】男子フリースタイル96kg級・磯川孝生(徳山大職)

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

結果を出せなかった磯川

 【太原(中国)】「これが現実じゃないかなとおもいます。相手が誰とかそういうことではなく、結果が全てです。やってきたことが出せなかったのが実力です」と申し訳ないという面持ち。男子フリースタイル96kg級で初戦敗退に終わった磯川孝生(徳山大職)はそう話し、「簡単に言葉にまとめられないですね…」とうつむきかげんで話した。

 磯川は常にまわりのサポートに感謝し、それに応えようと頑張ってきた。「自分も日本の男ですから、いろんな責任を取る準備はできています。まわりはいろいろサポートしてくれたし、今回の結果も全て自分の責任です」

 最終予選(フィンランド)にも磯川が行くことが決まっている。すぐに気持ちを切り替えることはできないが、「自分自身、五輪への挑戦はこれが最後になると思う。それを考えると、フィンランドへ向けて気持ちを切り替えなければと思うのですが…。いろんな自分がいます。結果を振り返るより他にやることがあると思います」と気持ちが定まらない。

 しかし最後には「国を背負うことの意味を考え、次が最後なので固めるものを固めていきます」としめくくった。磯川の五輪挑戦のクライマックスはフィンランドだ。