※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
※20~21日欧州予選が終わり、この予選のエントリーが判明した場合には、修正のうえ再アップします。
【74kg級】
《日本代表》鶴巻宰=自衛隊 / 最近の主要国際大会成績と五輪出場枠獲得国
昨年の世界選手権では欧州が6枠中5枠を獲得。今度の欧州予選で2ヶ国が抜けるので、欧州の敵はかなり減ることになり、敵が絞れそう。アゼルバイジャン、グルジア、ハンガリーなどの中から、どこが取りこぼして最終ステージにやってくるか。
パンアメリカンも米国とキューバが今年の大陸予選で出場枠を獲得。残る強敵はベネズエラくらいだ。
残るアジアは、カザフスタン、韓国、キルギスが出場枠を獲得した一方、イランが残っている。2年連続アジア選手権優勝の国だけに、手ごわい壁となるだろう。中国も要注意だが、あとはそう強い国はない。
【84kg級】
《日本代表》天野雅之(中大職) / 最近の主要国際大会成績と五輪出場枠獲得国
昨年の世界選手権で出場枠獲得6ヶ国すべてが欧州だった階級だが、2010年世界チャンピオンのブルガリアが取りこぼしている。今年の欧州選手権で優勝しており、この勢いに乗って欧州予選で出場枠を獲得してくれるだろう。
他に、フランス、ウクライナ、クロアチアなどの中から出場枠獲得国が出そう。最終ステージに出て来る欧州勢はどこか。
パンアメリカンも米国とキューバの2強が大陸選手権で出場枠を獲得してくれた。コロンビアとドミニカが要注意だが、ずば抜けた強さではないはず。
アジア大陸予選で出場枠を獲得したのはカザフスタンと韓国で、イランが残っている。4年連続でアジアを、3年連続でゴールデンGP決勝大会を制した国だけに、欧州の強国のいない中ではだれが出てきても優勝候補筆頭だろう。あとのアジアの国は大きな実力差はない。
【120kg級】
《日本代表》新庄寛和=自衛隊 / 最近の主要国際大会成績と五輪出場枠獲得国
ロシアが取りこぼしており、欧州予選に2004年アテネ五輪王者のハサン・バロエフが出場する。休養明けでやや実力は落としているようだが、ここを通過する可能性は高いだろう。他に2011年世界2位のアルメニアが出場枠を取ってくれれば、残る欧州勢に手ごわい国はない。
パンアメリカンは米国とキューバが獲得済み。ベネズエラが要注意か。
アジアは昨年の世界選手権でイランとカザフスタンが出場枠を獲得し、大陸予選で中国とウズベキスタンが抜けた。韓国、イラク、キルギスなどの出場が予想されるが、飛び抜けている国はない。