※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
4月20~22日にブルガリア・ソフィアで行われるロンドン五輪予選第2ステージ「欧州予選」に、男子フリースタイル74kg級のロシア代表に、2009・10年世界王者のデニス・チャーグシュではなく、2000年シドニー五輪優勝のアダム・サイキエフ(34歳=右写真)が出場することが分かった。
サイキエフは、五輪3度を含めて世界を9度制したブバイサ・サイキエフの弟。2000年シドニー五輪では、74kg級の兄は金メダルを逃したが、84kg級で優勝した。世界選手権では2度優勝しているが、腰を痛めて2006年に引退。完治したと見えて今年復帰し、1月のヤリギン国際大会(ロシア)では2位に入った。
同級の欧州勢は、昨年の世界選手権でグルジアとアゼルバイジャンが出場枠を獲得。2008年北京五輪銅メダルのムラド・ガイダロフ(ベラルーシ)とキリル・テルジエフ(ブルガリア)らと出場枠を争う。
フリースタイルでもうひとつ出場枠を取れていない96kg級は、今年の欧州王者のアブデュサラム・ガジソフが出場する。
グレコローマンは、66kg級が2010年世界王者のアンバコ・バチャーゼ、120kg級が2004年アテネ五輪王者のハサン・バロエフ。ロシアの男子は各スタイルとも5階級で出場枠を獲得している。