2012.03.18

【五輪アジア予選・展望(13)完】女子72kg級

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

(4月1日実施、上位2選手が出場枠獲得。日本代表:浜口京子=ジャパンビバレッジ)


 昨年の世界選手権でカザフスタンが出場枠を獲得した。

 残った中では、2008年北京五輪を制した中国、2009年世界選手権2位のモンゴル、そして日本が抜けており、この3ヶ国が2つのイスを争う状況だ。

 他に、韓国、キルギス、ウズベキスタン、インドがエントリーしているが、よほどいい組み合わせでない限り、準決勝進出が精いっぱいだろう。

最近の主要国際大会におけるアジア選手の成績


地元の北京五輪で女子72kg級を制した王嬌

 【中国】
 2008年北京五輪優勝の王嬌(Wang Jiao)が出場する。五輪後は調子が出なかったようだが、昨年のアジア選手権で2位に入って復調。世界選手権は2回戦で北京五輪5位のアリ・バーナード(米国)に負けて上位進出ならなかったが、初戦で同年欧州チャンピオンのカテリナ・ブルミストロバ(ウクライナ)を破っており、実力は戻っている。

 【モンゴル】
 2009年世界選手権2位のブルマー・オチルバト(Burmaa Ochirbat)は控えエントリー。2010年まで67kg級の選手で、72kg級では昨年のアジア選手権で3位に入ったオドチメグ・バドラク(Odonchimeg Badrakh)が正エントリーしてきた。今年2月のアジア選手権では2位に入り、72kg級でも実力を発揮し始めた。