2012.03.09

男子全日本チームが五輪アジア予選前最後の合宿スタート

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 ロンドン五輪のアジア予選(3月30日~4月1日、カザフスタン・アスタナ)に向け、男子両スタイルの全日本チームが3月8日、東京・味の素トレーニングセンターで予選前最後の合宿をスタートした(右写真)。

 合宿は当初、カザフスタンへ向かう前日の25日まで行い、全日本チームとして直前調整する予定だったが、選手の希望もあり、20日で終了。最後の3日間は練習量を落とし、出発前の5日間を各自で調整させることになった。

 佐藤満強化委員長(専大教)は「その分、合宿の最初はとことん追い詰める練習をしてほしい」と厳しい練習をリクエスト。「あと3週間、1時間、1分、1秒を大切にしてほしい。休養と栄養の摂取も大切。予選に万全のコンディションで臨めるようにしてほしい」と話した。

 合宿には、4月7日の男子フリースタイル60kg級の五輪代表決定プレーオフ(東京・駒沢体育館)に出場する湯元健一(ALSOK)、前田翔吾(ニューギン)、石田智嗣(早大)、高塚紀行(自衛隊)も参加。当面の敵とスパーリングを繰り返すなど、熱い練習が繰り広げられた。

 アジア予選に挑む男子代表選手は下記の通り。26日に韓国で経由現地へ向かう。

 【男子フリースタイル】
▼55kg級 湯元進一(自衛隊)
▼74kg級 高谷惣亮(拓大)
▼84kg級 松本篤史(ALSOK)
▼96kg級 磯川孝生(徳山大職)
▼120kg級 荒木田進謙(専大クラブ)

 【男子グレコローマン】
▼55kg級 長谷川恒平(福一漁業)
▼60kg級 松本隆太郎(群馬ヤクルト販売)
▼66kg級 藤村義(自衛隊)
▼74kg級 鶴巻宰(自衛隊)
▼84kg級 天野雅之(中大職)
▼96kg級 斎川哲克(両毛ヤクルト販売)
▼120kg級 新庄寛和(自衛隊)

通い参加の自衛隊、早大も加わり総勢50選手を超える合宿

グレコローマンを指導する伊藤広道・強化副委員長

元木康年コーチの見守る中、練習する長谷川恒平

4月7日のプレーオフ初戦で顔を合わせる石田(赤)と高塚のスパーリング