※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
昨年の3・11東日本大震災の救援復旧支援に尽力した自衛隊のレスリング大会が3月3日、埼玉・朝霞駐屯地内の自衛隊体育学校球技体育館で行われた(写真)。
“10万人体制”でどの部隊からも隊員が被災地へ赴き、この1年間は練習もしっかりできなかったのが現状。ようやく以前の体制に戻り、年に1度の大会に臨むことができた。
開会式では、今夏のロンドン五輪の日本代表に決まった男子フリースタイル6kg級の米満達弘と女子48kg級の小原日登美があいさつ。「災害支援に大変な時に練習させていただき感謝しています。ロンドンでは必ず金メダルを取ります」と、隊員の苦労をねぎらうとともに自身の健闘を誓った。
役員席には、OBで五輪金メダリストの金子正明氏と中田茂男氏(ともに1968年メキシコ五輪)、世界チャンピオンの江藤正基氏(1983年)が顔をそろえ、後輩の熱戦を見守った。
この日は団体戦が行われ、元体育学校の選手を擁する練馬駐屯地が初戦(2回戦)でやはり体育学校に在籍していた選手をかかえる第8施設大隊(川内駐屯地)を破って好スタート。決勝で青森駐屯地を破り、2年連続6度目の優勝を遂げた。
団体戦の成績は下記の通り。4日の最終日は個人戦が行われる。
▼決勝
練馬駐屯地○[4-3]●青森駐屯地
▼準決勝
練馬駐屯地○[3-2]●防衛大学校A
青森駐屯地○[4-1]●陸上自衛隊高等工科学校
▼2回戦
練馬駐屯地○[4-1]●第8施設大隊
防衛大学校A○[4-1]●SEAHAWKS
陸上自衛隊高等工科学校○[4-1]●防衛医大
青森駐屯地○[4-1]●防衛大学校B
▼1回戦
第8施設大隊○[4-1]●第32普通科連隊A
防衛大学校○[3-2]●第32普通科連隊B