※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
2月17~19日にスウェーデン・クリッパンで行われる「クリッパン女子国際大会」に出場するチームが2月14日、成田空港発のオランダ航空で出発した(右写真)。
中高生の強化として毎年冬に行っている遠征で、今年は五輪予選の関係で例年より半月以上早い時期での実施。この日は16日から韓国で行われるアジア選手権の女子チームもほぼ同じ時刻の出発。ターミナルの北と南を間違って若手チームの方に来てしまった選手もいて、思わぬところで先輩選手の激励を受け、中高生18選手がスウェーデンへ向かった。
島田寿男監督(富山・高岡商高教)は「思い切って闘い、自分の持っている力を存分に発揮してほしい。貴重な遠征を今後につなげてほしい。今の自分の力が世界のどこにあるのかを知るいい機会。名前負けすることなく、自信をもって闘ってほしい」と要望。
ジュニアの選手はシニアの部に参加するが、これはゴールデン・グランプリの予選大会で、かなりハイレベルの闘いとなることが予想される。しかし、世界の選手は「JAPAN」を恐れているのも事実。「日の丸をつけているだけで1点をリードしているようなもの。名前負けしてはならない」と、多くの選手が築きてきた日本の強さを信じ、闘ってくれることを望んだ。
マット以外では、「日本人のマナーのすばらしさは、大震災の時であっても世界から賞賛された。そんな評価にこたえる行動を期待したい。遠征に参加できる感謝の気持ちを忘れずに」と話した。
毎年参加している吉村祥子コーチ(エステティックTBC)は「オリンピックイヤーの慌ただしい時であるにもかかわらず、ジュニアにも素晴らしい機会を与えていただき感謝している。必ず将来につながる結果と内容を持って帰ってきます」と話した。
試合出場のあと、現地ほかの選手と合宿し、23日に帰国する。参加選手は下記の通り。
◎役員
出発前日は味の素トレーニングセンターへ集合し、ミーティング。(撮影=関貴史)
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◎選手
【ジュニア】
▼48kg級 斎藤ほのか(東京・安部学院高)
〃 片桐左智(大阪・堺女子高)
〃 伊藤史織(愛知。至学館高)
▼51kg級 川井梨紗子(愛知・至学館高)
〃 木村安里(群馬・西邑楽高)
移動はマスクをして体調には万全を期した
【カデット】
▼43kg級 清水目優生(青森・光星学院野辺地高)
▼46kg級 松元李恵(愛知・至学館高)
〃 奥野里菜(三重・久居高)
▼46kg級 田辺優貴(東京・安部学院高)
▼52kg級 宮田里菜(岐阜・斐太高=マイスポーツハウス)
〃 向田真優(JOCアカデミー/東京・稲付中)
〃 北 尚江(富山・高岡商高)
▼56kg級 花田彩乃(JOCアカデミー/東京・安部学院高)
▼60kg級 香山芳美(東京・安部学院高)
▼65kg級 古市雅子(JOCアカデミー/東京・稲付中)