※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
世界2位を破って3位に入賞した長谷川(右端)
長谷川は2回戦でアブドウリ・サマン(イラン)、3回戦で今年のW杯個人優勝のアスハト・クダイベルゲノフ(カザフスタン)というアジア勢を撃破。準決勝でミンギアン・セメノフ (ロシア)に敗れたが、3位決定戦ではゴデルジ・ダビターゼ(グルジア)に勝ち、2010年アジア大会で金メダルを取って以来の国際大会のメダルを手にした。
セメノフは今月のイワン・ポッドブニー国際大会(ロシア)で2008年北京五輪王者のナジール・マンキエフ(ロシア)を破って優勝し、ロンドン五輪のロシア代表に急浮上してきた選手。
84kg級の天野雅之(中大職)は初戦を勝ったものの、2回戦で昨年のカザフスタン・プレジデント・カップ個人2位のジャビッド・ハムザトフ(ベラルーシ)に敗れ、敗者復活戦に回れなかった。
日本選手の成績は下記のとおり。66、120kg級は出場していない。
(経過、撮影=伊藤広道監督、元木康年コーチ)
◎男子グレコローマン
【55kg級】長谷川恒平(福一漁業) 3位=20選手出場
3決戦 ○[2-0(1-0,1-0)]Goderdzi Davitadze(グルジア)
《経過》第1ピリオド、グラウンドを守って1点。第2ピリオド、ローリングで返して1点。
準決勝 ●[1-2(0-1,1-0,1-5)]Mingiyan Semenov(ロシア)
《経過》第1ピリオド、パーテールポジションからリフトを受けて1失点。第2ピリオドはローリングでポイントを取り1-0。第3ピリオド、タックルで1点。その流れでローリングを狙ったが、巻かれてしまう。相手のチャレンジ成功によって2点を取られ1-2。最後、極めぞりを掛けにいったところを抑えられ、3点を取られて1-5となった。
3回戦 ○[2-1(1-0,0-2,4-0)]Askhat Kudaibergenov(カザフスタン)
《経過》第1ピリオド、グラウンドを守り1-0。第2ピリオド、グラウンドを守られ1失点で、チャレンジで失敗でさらに1失点。第3ピリオド、タックルからローリング2回と相手のチャレンジ失敗で4-0。
2回戦 ○[2-1(3-0,0-1,1-0)]Abdouli Saman(イラン)
《経過》第1ピリオド、一本背負いが決まる。第2ピリオドはグラウンドで守り切られる。第3ピリオド、逆にグラウンドを守って勝利。
1回戦 ○[2-0(3-0,3-0)]Elbek Tazhyiev(ベラルーシ)
《経過》第1、2ピリオドともに得意の一本背負いが決まり快勝
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【84kg級】天野雅之(中大職) 21選手出場
2回戦 ●[0-2(0-1.0-1)]Javid Hamzatov(ベラルーシ)
《経過》第1ピリオド、がぶりからバックを取られ1失点。第2ピリオド、グラウンドをで守られ1失点。
1回戦 ○[2-1(0-1,2-1,1-0)]Joni Minadze(グルジア)
《経過》第1ピリオド、グラウンドを守られ1失点。第2ピリオド、押し出されて1点を取られたが、押し出して1点、タックルで1点を取り2-1。第3ピリオド、リフトから1点を挙げた。