2012.01.29

男子両スタイルの全日本チームが今年2度目の合宿スタート

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 男子両スタイルの全日本チームが1月28日、東京・味の素トレーニングセンターで今年2度目の合宿(年末年始合宿を除く)をスタートした。

 グレコローマンの全日本チャンピオン5人がトルコ遠征中で不参加。フリースタイルもけがや勤務の関係で3人の全日本チャンピオンが不在という状況だったが、来月16日からのアジア選手権(韓国・亀尾)に出場する選手を中心に少数精鋭で汗を流した。

 佐藤満強化委員長(専大教)は「3月末のオリンピック・アジア予選を目標にする選手はそれを見すえたレベルアップをはかり、来月のアジア選手権を目標にする選手は大会前最後の追い込む練習となり、それぞれ目指すところが違う。各自が一番いいと思う練習をやってほしい。人数は少ないが、弱い選手はいないので、しっかりと実力を養成してほしい」と要望。

 グレコローマンの主力5選手がいないとはいえ、「全日本合宿は所属でやる練習より緊張感が違い、打ち込みもスパーリングも重みが違う。お互いに刺激しあってレベルアップをはっかってほしい」と話した。

 練習中に、トルコへ遠征しているグレコローマンの伊藤広道監督(自衛隊)から連絡が入り、クラッチを組まない四つ組みで試合をスタートしたという情報が入った。同委員長は「正式なルールなのか、テスト・ルールなのかを、まずしっかりと確認したい。正式ルールなら、当然、それに合わせた練習を取り入れる」と話し、現地からの情報を待つという。

 合宿は4日まで行われる。

グレコローマン・チームを指導する豊田雅俊コーチ

フリー55kg級の湯元進一をを指導する佐藤強化委員長

84kg級・松本篤史(右)と74kg級に上げた小島豪臣の練習

練習の最後はハードな補強トレーニング