2012.01.13

五輪代表決定女子3選手が決意を新たに…プロレス大賞表彰式

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

表彰を受ける小原日登美。後方は吉田沙保里と伊調馨

 東京スポーツ新聞社制定「プロレス大賞」の表彰式が1月12日、都内の銀座ブロッサムホールで行われ、レスリング特別賞を受賞した女子48kg級の小原日登美(自衛隊)、同55kg級の吉田沙保里、同63kg級の伊調馨(ともにALSOK)の3選手が出席した。

 年初めにはいろんな賞の表彰式があり、世界選手権で好成績を挙げた選手はあちこちの式に出席することになる。他の賞が、他競技の選手と同席する場合が多いのに対し、この賞はレスリング界の先輩と顔を合わせる場。

 今年も永田裕志(新日本プロレス=日体大OB)、秋山準(ノア=専大OB)、矢野通(新日本プロレス=日大)のレスリング出身選手が出席。吉田選手は「プロとアマは違うけれど、レスリングOBの活躍はすごく励みになる。頑張らなければという気持ちが一段と強くなる」と話し、小原、伊調両選手も同様の思い。他の賞とは違った方面からの刺激を得たようだ。

 こうした祝賀ムードに浸れるのは、そう長い期間ではなく、すぐにロンドン五輪へ向けてモードを切り替える時がやってくる。最初にエンジンを上げるのが伊調選手で、今月末のヤリギン国際大会(ロシア)に出場し、実戦経験を積む予定。「5月には(東京で)ワールドカップもある。実戦を積んでオリンピックに臨みたい」と話した。

 小原選手は、復帰した2010年に世界一に輝きながら、3ヶ月後のアジア大会で優勝を逃した苦い経験を持つ。それだけに、五輪代表決定で気をゆるめてはならないという気持ちが強い。「あの失敗は繰り返さない」と話し、全日本合宿を中心に鍛え、心のすきをつくらないで決戦へ臨む気持ちを表した。

受賞選手が勢ぞろい。左から小原、吉田、伊調。

毎年レスリングOBも受賞している。永田裕志は敢闘賞を受賞