※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
日本オリンピック委員会(JOC)は1月8日、東京・味の素トレーニングセンターで今夏のロンドン五輪で日本選手団が着用するオフィシャルウエアを発表。モデルとして、レスリング界から吉田沙保里選手(ALSOK)が出場した。(右写真=左から、陸上・江里口匡史選手、吉田選手、体操・内村航平選手、サッカー・近賀ゆかり選手、陸上・塚原直貴選手、ビーチバレー・浦田聖子選手)
吉田選手が着用したのは、日本レスリング協会の協賛企業でもある株式会社アシックスが提供するウインドブレーカー・スーツ。小雨の多いロンドンに合わせたウェアで、高温の場合には袖やひざ下を取り外すことも可能。
内ポケットには、お守りや大切な人の写真を入れておくことができる。「絶対に五輪3連覇を達成します」と宣言した吉田選手は、「今は○○の写真が入っていますが、本番では別の男性の写真を入れておきたい」と、私生活での夢の成就も宣言!
![]() 吉田選手の内ポケットに入っていた写真は?(クリックしてください) |
![]() 表彰台に上る時のユニホーム |
![]() Tシャツ、ハーフパンツのウェア |
![]() 開・閉会式でのウェア |
被災地の人たちに誓ったロンドン五輪での金メダル…吉田沙保里
すべて流された岩手県大槌町をバックに
昨年3月の大震災以来、被災地のことは常に気にかけており、義援金集めに奔走したり、愛知県に避難してきた子供たちにレスリングを教えるなど、行動を起こしてきた。
日程の関係で現地に足を運ぶのは今回が初。宮古市は恩師の栄和人・女子強化委員長(至学館大教)の怜那夫人の故郷で、よけい気にかかっていた地。
現地では、コンクリートの土台しか残っていない家の跡を見たり、被災された人たちの話を聞き、災害の大変さをあらためて感じたという。「地震のあと1週間は物が何もなく、満足に食べることもできなかったそうです。私たちが、いかに幸せな生活をおくっているかを感じた」という。
同行した栄強化委員長は「10台のブルドーザーが一斉にぶつかってもびくともしないという防波堤が、木っ端微塵に壊されていた。自然の力をまざまざと感じた」と、津波の傷跡の残る地を表現した。
地元の選手相手に臨時のレスリング教室もやってきた。「選手達は、みんな笑顔で、逆に、励ましてももらいました。被災地を自分の目で見て、聞いて、今(自分が)やるべきことが分かりました。オリンピックの金メダルを取って、見せにきますと約束してきました」と、気持ちをあらたにした被災地訪問だった。
![]() 宮古市の選手にレスリングを教える吉田選手(宮古商高) |
![]() 岩手県レスリング協会のの上野三郎会長(中央)らとともに |