2011.12.30

アテネ五輪女子48kg級金メダリスト、イリナ・メルレニ(ウクライナ)が3度目の五輪挑戦か?

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

北京五輪の3回戦で伊調千春選手と闘うメルレニ

 本ホームページの英語ページを執筆しているチェコ在住のビル・メイ記者が、2009年女子48kg級世界チャンピオンのマリア・スタドニク(アゼルバイジャン=元ウクライナ)から得た情報によると、2004年アテネ五輪の女子48kg級決勝で伊調千春選手を破り、世界のレスリング史で初の女子五輪チャンピオンに輝いたイリナ・メルレニ(29歳=ウクライナ)が、3度目の五輪出場へ向けて練習を再開したという。

 同選手はアテネ五輪のあと、2005年世界選手権に出場して銀メダル。その後、出産のためマットを離れ、2007年に復帰。同年の世界選手権決勝で伊調選手に敗れて銀メダルだった。

 しかし2008年北京五輪では伊調選手の最大のライバルと目され、3回戦で対戦した一戦は、ラスト数秒までリードを奪いながら首投げで逆転フォール負け。銅メダルに終わった。その後、マットを離れ、2人目の子供を生んだが、再度五輪の舞台を目指したもよう。

 北京五輪後の世界選手権のウクライナ代表は、2009年がワールドカップ優勝のリュドミラ・バリュシュカ(3位)、10年が欧州2位のクリスティナ・ダラヌチャ(8位)、11年が前年51kg級世界チャンピオンのアレクサンドラ・コート(11位)。ロンドン五輪のマットに立つ前に、国内での闘いが厳しそうだが…。