2011.12.21

【全日本選手権第1日】注目選手の声

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 ■男子フリースタイル84kg級・柴田寛(周南市役所=18度目の全日本選手権出場。朝倉利夫の記録を抜いて歴代最多へ)「気がついたら朝倉先生、浜口京子選手と並んで最高になっていた。この出場で朝倉先生を抜いて男子のトップですね。非常に光栄なことです。レスリングは20代から30代前半くらいまでのスポーツ。同期が1人やめ、2人やめていく中、気が付いたら最後の一人。難しい競技だからこそ、ある程度の年齢になってもやっています。今はレスリング活動の8割が後進の指導(スポーツ少年団、山口県アカデミー、徳山大)ですが、口で言うよりも、闘う姿を見せることが選手達の刺激になるし、納得してもらえること。体は動く限り、出場資格がある限り出ていきたい。ここまで来たら20回出場を目指します。マスターズでも闘います」(写真右=試合後、長女・あおいちゃんと)


 ■男子グレコローマン55kg級・村田知也(全日本選手権14度目の出場。長谷川恒平の国内最後の黒星の相手。今回は1-2で黒星)「優勝目指して闘いましたが、長谷川は強いですね。(実力が)全然違いますね。ちょっとでも長く試合ができてよかったです。周りが応援してくれるから、ここまで出てきました。一人ではできませんでした。昔は同期の笹本(睦)がやっているから頑張ろうという気持ちでしたが、今はそんなライバル意識みたいないですよ。(初戦敗退で)来年の出場資格を取れなかったので、来年はどうかな…。社会人の大会は60kg級に出ますからね。今は終わったばかりだから、何とも言えません。出たい気持ちになったら頑張ります」

 


 ■男子フリースタイル84kg級・松本真也(警視庁=今年の世界選手権で8位に入り、今大会の第1シードながら、2回戦で優勝した松本篤史に敗れる)「松本(篤史)選手が強かったです。タックルが効かなくて、点を取られて…。いいところが出せなかった。それだけです。すべて松本選手がまさっていたと思います。自分が(オリンピックに)出るんだという気持ちを人一倍持って練習をしてきたので、こうなるとは考えもしませんでしたけど、これが現実だし、強い人が出るのが全日本チームですから。あとは松本選手がオリンピックの出場を決めてくれればそれでいいです」


 ■男子グレコローマン55kg級・峯村亮(神奈川大職=昨年の全日本選手権2位。2回戦で清水早伸に敗れる)「すごく悔しいです。(最後のグラウンドは攻撃を選択してポイントを奪えず)攻めて返すつもりだったので、あの選択に悔いはありません。グラウンドには自信があったし、何回も返したこともある相手だったので。最後に長谷川選手(恒平=福一漁業)を倒すつもりでやってきたので、ここで負けるとは思いませんでした。4年前は学生で、3番手だった。オリンピックに直接つながるという感じじゃなかったけど、今回は2番手で、がむしゃらにやってきました。トルコに遠征したり、やることはやってきたつもりです。今は先のことは考えられません」