※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
2012年ロンドン五輪の出場資格獲得システムが2010年7月に決った。第1ステージは201年9月13~18日にトルコ・イスタンブールで行われる世界選手権で、3スタイルとも各階級5位以内の選手(5位が2人のため6選手)が出場資格を獲得する。
その後、2012年3~4月に行われる4地区(欧州、アジア、北中南米、アフリカ&オセアニア)の予選で計8選手が加わり、最後に2度にわたる五輪予選で男子両スタイルが各5選手、女子が各4選手が決定。基本的に各階級、男子19選手、女子18選手が五輪のマットに上がる。
前回の2008年北京五輪は、前年の世界選手権で8選手に出場資格が与えられた。今回は6選手と狭き門となったが、アジア地区から1選手出場だった前回に対し、2選手が出場できることになった。女子は1階級16選手だったのが18選手となり、間口が広がった。
出場資格獲得システムは下記の通り。
■第1ステージ 2011年世界選手権(9月、トルコ・イスタンブール)
・各階級とも5位以内6選手(5位が2選手いるため)が出場資格を獲得(計108選手)。 ・この大会出場するためには、同年の大陸選手にその国から出場していることが条件(アジア選手権は5月にウズベキスタンで開催)。
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■第2ステージ 五輪大陸予選(2012年3~4月、世界4地区)
・実施するのは、欧州、アジア、北中南米、アフリカ&オセアニアの4地区。アジア地区は3月30日~4月1日(カザフスタン・アスタナ)。
・各階級とも上位2選手が出場資格を獲得(2選手×18階級×4地区=計144選手)
・第1ステージで出場資格を獲得した選手(国・地域)は出場できない
・この大会に出場するには、同年2月に予定されている大陸選手権(アジア選手権は2月16~19日、韓国・ソウル)にその国から出場していることが条件。
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■五輪予選第3ステージ(2012年4月27~29日=中国・太原)
・第1、2ステージで出場資格を獲得した選手(国・地域)は出場できない。それ以外は、どの国からも出場できる。
・各階級とも、男子は上位3選手、女子は上位2選手が出場資格を獲得(計50選手=3位の2人で、どう優劣をつけるかは明記なし。対戦か、勝ち点の多寡のどちらかと思われる)
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■五輪予選最終ステージ(2012年5月4~6日=フィンランド・ヘルシンキ)
・第1~3ステージで出場資格を獲得した選手(国・地域)は出場できない。
・男女各階級とも上位2選手が出場資格を獲得(計36選手)。
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■その他
・開催国が出場資格を取れなかった場合、および出場資格を取れなかった発展途上国の計6選手に出場資格を与える。