2011.12.12

【全日本選手権・展望8】浜口京子(ジャパンビバレッジ)が歴代最多のV15に挑む…女子72kg級

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

(12月23日実施)

男女を通じて最多となる15度目の優勝を目指す浜口京子

 第一人者の浜口京子(ジャパンビバレッジ)が、日本レスリング界で男女を通じた最多となる15度目の優勝を目指す。これまでの最多記録は森山泰年の14度で、浜口は昨年、並んでいた。

 また、出場すれば18度目の全日本選手権出場となり、朝倉利夫と並んでいる歴代最多タイの出場回数を更新する(男子フリースタイル84kg級にエントリーの柴田寛も、出場すれば18度目の出場)。記録づくめの大会をすっきり勝って飾り、3月の五輪アジア予選へ臨みたいところ。

 鈴木博恵(クリナップ)は、全日本レベルの大会に3度連続で決勝で浜口と対戦。いずれもきん差で敗れている。今度こそ打倒浜口を達成できるか。世界選手権67kg級で銅メダルを獲得した井上佳子(クリナップ)がこの階級に出場する。浜口が休養明けの国内最初の大会だった2009年全日本選手権決勝で闘い、1-2で惜敗している。今度はどうか。

 2008年に世界選手権67kg級銀メダルを取った新海真美(アイシン・エイ・ダブリュ)も五輪出場を目指し、全日本選抜選手権に続いてこの階級へ出場する。1階級上の壁を破ることができるか。

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 《全日本選手権の優勝回数上位選手》 ★は現役選手
14度=  森山泰年(1982~95年、男子グレコローマン82kg級・90kg級)
   =★浜口京子(1996~2007・09・10年、女子70kg級・75kg級・72kg級)
10度=  風間栄一(1934~38、46~50年、男子フリースタイル・ライト級・ウエルター級)
   =  高田裕司(1973~80、84、90年、男子フリースタイル52kg級)
   =  小幡弘之(1988・89・91・93~99年、男子フリースタイル130kg級)
   =  松本慎吾(1999~2008年、男子グレコローマン84kg級・男子フリースタイル96kg級)
   =  宮原厚次(1979・81~88年、男子グレコローマン48kg級・52kg級)
   =  赤石光生(1984・86~93年、男子フリースタイル62kg級・68kg級・74kg級)

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 《全日本選手権の出場回数上位選手》 ★は現役選手
17回=  朝倉利夫(1975・77~92年、男子フリースタイル52・57kg級)
   =★浜口京子(1993~2007・09~10年、女子70kg級・75kg級・72kg級
        =★柴田  寛(1993・95~2010年、男子フリースタイル74・76・84kg級)
15回=  長内清一(1976~88・91~92年、男子グレコローマン57kg級)
   =  森山泰年(1981~95年、男子グレコローマン82・90kg級)
   =  栄 和人(1979・81~89・91~95年、男子フリースタイル62kg級)
   =  菊地 隆(1979・81~91・93~95年、男子フリースタイル68・74・82・90kg級)
   =  太田 章(1975~84・88~90・92・95年、男子フリースタイル82・90kg級)
   =★笹本 睦(1996~2010年、男子グレコローマン58・60・66kg級)

 

 


 ◎エントリー選手(順不同)

浜口京子(ジャパンビバレッジ)
  1978年1月11日生まれ、33歳、東京都出身、170㎝、2011年全日本選抜選手権優勝
鈴木博恵(クリナップ)
  1987年8月19日生まれ、24歳、京都府出身、立命館宇治高〜立命館大卒、162㎝、2011年全日本選抜選手権2位
井上佳子(クリナップ)
  1988年4月26日生まれ、23歳、山口県出身、至学館高〜至学館大卒、161㎝、2011年世界選手権67kg級3位
新海真美(アイシン・エィ・ダブリュ)
  1985年6月7日生まれ、26歳、滋賀県出身、日野高〜中京女子大卒、158㎝、2011年全日本選抜選手権3位
阿部梨乃(東京・安部学院高)
  1995年3月5日生まれ、16歳、青森県出身、158㎝、2011年全日本選抜選手権3位
新井明恵(法大)
  1992年2月7日生まれ、19歳、群馬県出身、富岡実高卒、163㎝、2011年全日本選抜選手権5位

 


 ◎最近の女子72kg級の成績(所属はすべて大会当時)

 《2011年》

 【4月:全日本選抜選手権】

 ▼決勝
浜口京子(ジャパンビバレッジ)○[2-0(1-0=2:04,3-0=2:03)]●鈴木博恵(クリナップ)

 ▼準決勝
浜口京子(ジャパンビバレッジ)○[2-0(7-3,5-0)]●阿部梨乃(東京・安部学院高)
鈴木博恵(クリナップ)○[2-1(2-3,1-0,4-0)]●新海真美(アイシン・エィ・ダブリュ)

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 《2010年》
 
 【12月:全日本選手権】

 ▼決勝
浜口京子(ジャパンビバレッジ)○[2-1(1-0,1-2,1-0=2:05)]●鈴木博恵(立命館大OG)

 ※浜口は2年連続14度目の優勝

 ▼準決勝
浜口京子(ジャパンビバレッジ)○[2-0(3-1,1L-1)]●新海真美(アイシン・エィ・ダブリュ)
鈴木博恵(立命館大OG)○[2-0(3-0=2:08,1-0)]●立光志織(王子自動車学校)

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 【5月:全日本選抜選手権】

 ▼決勝
浜口京子(ジャパンビバレッジ)○[2-1(0-1,2-0,1L-1)]●鈴木博恵(立命館大学)

 ▼準決勝
浜口京子(ジャパンビバレッジ)○[2-0(1L-1,4-0)]●立光志織(王子自動車学校)
鈴木博恵(立命館大学)○[2-1(0-1,1-0,1-0)]●井上佳子(至学館大)

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 《2009年》

 【12月:全日本選手権】

 ▼決勝
浜口京子(ジャパンビバレッジ)○[2-1(1-0=2:04,0-1,1-0)]●井上佳子(中京女大)

 ▼1回戦
井上佳子(中京女大)○[フォール、1P0:26(F4-0)]●新井明恵(群馬・富岡実高)
浜口京子(ジャパンビバレッジ)○[2-1(1-0,0-1,2-0)]●鈴木博恵(立命館大)

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 【4月:全日本女子選手権】

 ▼決勝
佐野明日香(自衛隊)○[2-0(1-0=2:30,3-0)]●新海真美(アイシン・エイ・ダブリュ)

 ▼1回戦
新海真美(アイシン・エイ・ダブリュ)○[2-0(1-0,1-0)]●鈴木博恵(立命館大)

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 《2008年》

 【12月:全日本選手権】

 ▼決勝
佐野明日香(自衛隊)○[2-0(1-0,1-0)]●新海真美(アイシン・エイ・ダブリュ)

 ▼1回戦
新海真美(アイシン・エイ・ダブリュ)○[2-1(1-0,0-1,1-0)]●鈴木博恵(立命館大)
佐野明日香(自衛隊)○[フォール、1P0:47(4-0)]●町田千明(慶大)