※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
来年5月12日(土)~13日(日)にアゼルバイジャン・バクーで行われる男子フリースタイルのワールドカップの大会要項が明らかとなり、今年の世界選手権の国別対抗得点で7位に入った日本に出場権があることが正式に確定した。
男子フリースタイルのワールドカップ出場は、1998年以来14年ぶり。他の参加国はロシア、イラン、米国、アゼルバイジャン、グルジア、カザフスタン、ベラルーシ、ブルガリア、トルコの9ヶ国。5ヶ国に分かれて予選リーグを行い、1位同士が決勝、2位同士が3位決定戦…を争う。
レスリングのワールドカップは、国際レスリング連盟(FILA)が主催する世界のトップチームよる団体戦。全階級にわたる総合的な実力を競う。1階級に2選手をエントリーし、交互に起用することもできるので、選手を温存しながら団体優勝を目指す国もある。
男子では1973年から実施されている。当初は各大陸の最強国を集めて行われていたが、大陸間で実力格差があるため、大陸代表にこだわらず、前年の世界選手権の国別対抗得点の結果で、強国を集めて行われるようになった。
以前は団体戦とともに個人成績も重要視されており、表彰式も行われた(各選手の勝ち点の合計で順位をつける)。1978年大会では57kg級で富山英明(日本協会・前強化委員長)、1983年大会では52kg級で朝倉利夫(現国士舘大監督)、1985年大会では52kg級で佐藤満(日本協会・現強化委員長)らが個人優勝を遂げている。
■男子フリースタイル・ワールドカップの日本の成績と優勝国
年 | 期 日 | 場 所 | 日本成績 | 優勝国 | 参加国 |
1998年 | 4/4-5 | 米国・スティルウォーター | 6位 | イラン | 6 |
1995年 | 4/7-8 | 米国・チャタヌーガ | 6位 | 米国 | 6 |
1994年 | 3/24-25 | カナダ・エドモントン | 6位 | 米国 | 6 |
1993年 | 4/2-3 | 米国・チャタヌーガ | 5位 | 米国 | 5 |
1987年 | 11/27-29 | モンゴル・ウランバートル | 5位 | ソ連 | 6 |
1985年 | 3/30-31 | 米国・トレド | 3位 | ソ連 | 6 |
1983年 | 3/26-27 | 米国・トレド | 4位 | ソ連 | 5 |
1980年 | 3/29-30 | 米国・トレド | 4位 | 米国 | 5 |
1979年 | 4/1-2 | 米国・トレド | 3位 | ソ連 | 5 |
1978年 | 4/1-2 | 米国・トレド | 3位 | ソ連 | 4 |
1977年 | 3/26-27 | 米国・トレド | 3位 | ソ連 | 4 |
1973年 | 5/19-20 | 米国・トレド | 3位 | ソ連 | 4 |