※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
ロシアから9年ぶりの世界チャンピオンとなったザミラ・ラクマノバ
ロシアはソ連時代から世界最強のレスリング王国として君臨し、五輪や世界選手権の金メダリストを大量に輩出。国別対抗得点でも優勝を数多く獲得してきた。しかし女子では、過去2度の五輪で2004年72kg級のグゼル・マニュロバと2008年北京五輪の63kg級のアレナ・カルタショバの2選手が銀メダルを取っただけで優勝選手はなし。
世界選手権では、今年51kg級でザミラ・ラクマノバが優勝したが、これは2002年59kg級でカレタショバが勝って以来の世界チャンピオン。
ムルタザリエフ副会長は「そろそろ勝たねばならない。ロンドン五輪での勝利を目指し、特別ボーナスを用意する。もちろん賞金は勝つことを保証するものではない。高い技術や優秀な指導者が必要です。しかし、勝つためのひとつの要素として重要なこと」と話した。
なお、ラクマノバは今回の世界選手権優勝により、出身のダゲスタン共和国協会から賞金10万ドル(約768万円)を受け取っている。