2011.10.19

ロンドン五輪女子の優勝選手に賞金50万ドル(約3840万円)…ロシア協会

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

ロシアから9年ぶりの世界チャンピオンとなったザミラ・ラクマノバ

 ロシア協会のオマール・ムルタザリエフ副会長は、ロンドン五輪女子の優勝選手に賞金50万ドル(約3840万円)を授与することを明らかにした。

 ロシアはソ連時代から世界最強のレスリング王国として君臨し、五輪や世界選手権の金メダリストを大量に輩出。国別対抗得点でも優勝を数多く獲得してきた。しかし女子では、過去2度の五輪で2004年72kg級のグゼル・マニュロバと2008年北京五輪の63kg級のアレナ・カルタショバの2選手が銀メダルを取っただけで優勝選手はなし。

 世界選手権では、今年51kg級でザミラ・ラクマノバが優勝したが、これは2002年59kg級でカレタショバが勝って以来の世界チャンピオン。

 ムルタザリエフ副会長は「そろそろ勝たねばならない。ロンドン五輪での勝利を目指し、特別ボーナスを用意する。もちろん賞金は勝つことを保証するものではない。高い技術や優秀な指導者が必要です。しかし、勝つためのひとつの要素として重要なこと」と話した。

 なお、ラクマノバは今回の世界選手権優勝により、出身のダゲスタン共和国協会から賞金10万ドル(約768万円)を受け取っている。