※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
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初日を好調に勝ち上がった成年96kg級の磯川(赤)
第66回国民体育大会「おいでませ! 山口国体」は10月2日、山口周南市新南陽体育館で開幕。成年・少年のフリースタイルが行われ、各階級のベスト8が出そろった。
昨年総合2位の地元山口県は悲願の優勝を目指す。成年フリースタイル陣は大会4連覇を目指すエース、96㎏級世界選手権代表の磯川孝生(徳山大職)をはじめ、今年のアジア選手権66㎏級代表の小島豪臣(K-POWERS)、昨年の社会人選手権55㎏級優勝の守田泰弘(山口県協会)、元全日本王者の柴田寛(周南市役所)と豪華な顔ぶれがそろった。
磯川、小島は堂々の第1シードとして登場。ともにストレートで初戦(2回戦)を突破。第2シードに名を連ねた守田も危なげなく2回戦を突破したが、来月に37歳を迎える84㎏級の柴田は、昨年の学生王者、鈴木聖二(岐阜・恵峰学園)に0-2(0-1,0-1)のスコアで惜敗した。また、少年の部は3人が出場し、50㎏級の野村勇志(田布施農業)がベスト8に進出を決めた。山口県はフリーもさることながら、グレコローマンにも成年、少年ともに優勝候補をそろえているため、優勝へまずまずのスタートと言えそうだ。
また、磯川と同じく青森県代表の120㎏級・荒木田謙進(青森・専大ク)は、先月9月中旬に行われた世界選手権に続いての連戦となったが、疲れも見せずに初戦(2回戦)を圧勝し、2年連続3度目の優勝へ好スタートを切った。
成年の部では第1シードは全員勝ち進んだが、波乱が起こったのは少年の部だ。8月のインターハイ学校対抗戦で殊勲の白星を挙げた長知宏(茨城・霞ヶ浦)と、60㎏級・多胡島伸佳(秋田・名桜)が初戦で敗退した。
昨年ユース五輪金メダルで今年インターハイ3連覇の偉業を成し遂げた55㎏級の高橋侑希(三重・いなべ総合)は、同階級に14名しかエントリーがなく、さらに初戦がシードされたため、初日の試合がなく第2日からの登場となった。
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 地元選手を応援する垂れ幕 |