2011.09.29

国体・少年フリースタイル展望…高橋侑希(三重・いなべ総合学園)と山本康稀(埼玉・花咲徳栄)が2連覇目指す

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 10月2~5日の山口国体の少年フリースタイルは、インターハイで3連覇を達成した55kg級の高橋侑希(三重・いなべ総合学園)や1年生王者に輝いた66kg級の水野真斗(京都・網野)の闘いぶりに注目が集まる。高橋はこの大会2連覇に挑戦。

 96kg級インターハイ王者の山本康稀(埼玉・花咲徳栄)も2年連続優勝がかかる。74kg級では、インターハイ決勝を争った山下俊介(茨城・霞ヶ浦)と白井勝太(東京・帝京)の再激突なるか。

 各階級の見どころをさぐった。


 

 ◎少年フリースタイル

 【50kg級】組み合わせ

 インターハイ優勝の阿部宏隆(茨城・鹿島学園)と同2位の田代大貴(佐賀・鹿島実)が反対のブロック。決勝で再戦なるか。

 阿部のブロックには、JOC杯ジュニア50kg級優勝の中村弦斗(京都・京都八幡)と同2位の伊藤優(長崎・島原)が初戦激突。勝つと阿部と闘う組み合わせ。田代のブロックには同3位の喜多雄介(福岡・三井)がいて決勝進出を狙う。

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2連覇を目指す高橋

 【55kg級】組み合わせ

 史上3人目のインターハイ3連覇を達成した高橋侑希(三重・いなべ総合学園)が頭ひとつリードで、2連覇を目指す。同2・3位の選手はグレコローマンに出るなどしているので、高橋の2連覇の可能性が高い。

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 【60kg級】組み合わせ

 インターハイ1・2位の選手は他階級に出場し、同3位の多胡島伸佳(秋田・明桜)と伊藤和真(京都・網野)が優勝を争う状況。お互いに勝ち上がれば決勝で闘う。伊藤は世界カデット選手権に出場して経験を積んでいる。

 昨年55kg級2位の有元伸悟(大阪・興国)や昨年50kg級2位の山崎達哉(東京・自由ヶ丘学園)らが、どこまで食い込めるか。

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 【66kg級】組み合わせ

 インターハイで史上6人目の1年生王者に輝いた水野真斗(京都・網野)の再快挙なるか。

 同2位の選手は他階級に出場するので、挑む一番手は反対ブロックにいる同3位の山縣良嗣(神奈川・日大藤沢)と工藤諒司(青森・光星学院)。どちらが水野に挑むか。インターハイ60kg級2位の浅倉凱斗(東京・自由ヶ丘学園)も同じブロックで、水野への“挑戦権”を争う。

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 【74kg級】組み合わせ

 インターハイ決勝を争った山下俊介(茨城・霞ヶ浦)と白井勝太(東京・帝京)の再戦が決勝で実現するか。インターハイは山下が勝ったが、その2ヶ月前の関東高校大会は白井が勝っており、対戦成績は1勝1敗。お互いに勝ち上がれば決着戦となる。

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 【84kg級】組み合わせ

 インターハイと全国高校生グレコローマン選手権を制した選手はグレコローマンに出場。インターハイ2位の長知宏(茨城・霞ヶ浦)と同3位の佐藤聖翔(長崎・島原)が優勝を争うか。

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2連覇を目指す山本

 【96kg級】組み合わせ

 インターハイ王者の山本康稀(埼玉・花咲徳栄)が2連覇を目指す。同2位の選手はグレコローマンに出場するので、同3位の鈴木勝一(京都・南京都)と齊藤拳斗(秋田・秋田商)が山本への“挑戦権”を競う形。

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 【120kg級】組み合わせ

 インターハイ優勝選手はグレコローマンに出場するので、同2位の津田大健(愛媛・八幡浜工)と、反対ブロックにいる同3位の池田雅人(愛知・星城高)と南川隆太(熊本・玉名工)が優勝を争う。池田と南川のブロックにはJOC杯カデット選手権で優勝した山本晋也(埼玉・花咲徳栄)も決勝進出を狙える。