※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
旧ソ連選手権だった(?)男子フリースタイル84kg級。左からウクライナ、アゼルバイジャン、ロシア、グルジア
地域別に分けてみると、男子は旧ソ連が強く、グレコローマンでは3分の1にあたる15選手、フリースタイルでは半数を越える22選手が出場権を獲得。ブルガリアやハンガリーなどを加えた東欧圏が、両スタイルで半数近い39選手が権利を獲得した。
アジアの男子は、グレコローマンで10選手(23.8%)、フリースタイルで11選手(26.2%)と、まず妥当な数字と思われるが、フリースタイルで韓国、北朝鮮、ウズベキスタンといった強豪国が1階級も取れなかった。
北中南米では、米国がフリースタイルで5選手が獲得と強さを見せた一方、両スタイルで強いキューバはグレコローマン2選手、フリースタイル1選手と物足りない数字。アフリカは両スタイルとも1選手ずつ獲得。オセアニアは両スタイルとも0だった。
女子は日本、中国のいるアジアが9選手(37.5%)で獲得。旧ソ連も7選手(29.2%)で獲得と、男子ほどではないものの健闘した。
各スタイルの大陸別の五輪出場権獲得数は下記の通り。(出場権は選手個人に与えられますが、交代できるので、実質的に国に与えられます)
■男子グレコローマン
国 名 | 数(%) | 備 考 |
アジア | 10(23.8%) | うち旧ソ連 15(35.7%) |
欧州(旧東欧) | 19(45.2%) | |
欧州(旧西欧) | 8(19.0%) | |
北中南米 | 4(9.5%) | |
アフリカ | 1(2.4%) |
■男子フリースタイル
国 名 | 数(%) | 備 考 |
アジア | 11(26.2%) | うち旧ソ連 22(52.4%) |
欧州(旧東欧) | 20(47.6%) | |
欧州(旧西欧) | 2(4.8%) | |
北中南米 | 8(19.0%) | |
アフリカ | 1(2.4%) |
■女子
国 名 | 数(%) | 備 考 |
アジア | 9(37.5%) | うち旧ソ連 7(29.2%) |
欧州(旧東欧) | 7(29.2%) | |
欧州(旧西欧) | 1(4.2%) | |
北中南米 | 6(25.0%) | |
アフリカ | 1(4.2%) |