※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
【ターノウポドゴルン(ポーランド)、ビル・メイ】世界選手権の前哨戦としての位置付けを持つ男子フリースタイルの「ジオルコウスキ国際大会」と女子の「ポーランド女子オープン」が7月30~31日、ポーランド・ターノウポドゴルンで行われ、「ジオルコウスキ国際大会」の66kg級に佐藤吏(読売千葉広告社)、「ポーランド女子オープン」の59kg級に中田絵理子(ワセダクラブ)の早大OB・OG選手が出場。中田が銅メダルを獲得した。(右写真=右端が中田)
中田は初戦の2回戦でオーストリアの選手を2-0で破った後、準決勝戦で米国の世界選手権代表のケルシー・キャンベルと対戦。第1ピリオドを取ったが、第2、3ピリオドを取られて黒星。第1ピリオドのクリンチの攻撃でポイントの奪取に失敗したかに見えたが、セコンドの佐藤がチャレンジし、中田のポイントが認められた。しかし、勝利にはつながらなかった。
3位決定戦のアンドレア・サンブロフスカ(スロバキア)戦は、第2ピリオドに両足タックルで背中からマットに落とし、そのままフォールして銅メダルを獲得した。
佐藤は1回戦のドイツ戦で、攻撃のミスがあって1-2で黒星。ピリオド・スコア1-1のあとの第3ピリオド、佐藤が相手のタックルを切ってバックに回ろうとしたが、足を取られて、「腕のない飛行機投げ」のような形でマットに落とされ、ニァフォールの状態へ。その状態で試合終了となった。
相手は2回戦で優勝することになるロシアの選手に負け、敗者復活戦へは回れなかった。
会場にはロシアの女子55kg級で活躍したナタリア・ゴルツがおり、中田に「銅メダル、おめでとう」とのメッセージ。昨年ひざの手術をし、現在は少し練習している程度で、調子がよければ、来年のロンドン五輪を目指す可能性があるという。「日本のレスリングの皆さんによろしく」とも話した。
両選手の成績は下記の通り。翌日から、中田は女子の国際合宿へ、佐藤は男子の国際合宿へ参加するという。
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3位決定戦でフォール勝ちした中田 | ロシアの妖精”ナタリア・ゴルツと | がぶりからバックへ回る佐藤だが失敗 |
◎ポーランド女子オープン
【59kg級】中田絵理子(ワセダクラブ) 3位=12選手出場
3決戦 ○[フォール、2P1:08(2-0,F3-0)]Andrea Sambrovska(スロバキア)
準決勝 ●[1-2(1-0,0-1,0-1)]Kelsey Campbell(米国)
2回戦 ○[2-0(3-0,2-0)]Martina Riegler(オーストリア)
1回戦 BYE
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◎ジオルコウスキ国際大会
【66kg級】佐藤吏(読売千葉広告社) 17位=22選手出場
1回戦 ●[1-2(0-4,1-0,0-3)]Dulger Samet(ドイツ)