※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
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米国の世界選手権代表選考会「チーム・トライアル」が6月9~11日、オクラホマ・シティーで行われ、女子の3階級(51・59・63kg級)を除く五輪男女18階級の代表が決まった。
男子フリースタイル84kg級は、2004年アテネ五輪金メダリストのカエル・サンダーソン(31歳=6月20日で32歳へ、右写真)が復帰参戦し、3戦2勝システム(先に2勝した方か勝ち)の決勝で2009年世界選手権銀メダリストのジェイク・ハーバートに2連勝。世界選手権出場決めた。サンダーソンは五輪優勝のあと選手生活を引退し、ペンシルベニア州立大の監督として今年3月、同大学を58年ぶりの全米大学選手権優勝に導いた。
男子グレコローマンでは、120kg級で2009年世界選手権2位のドレミエル・バイヤーズらが順当に勝った。米国男子は昨年の世界選手権で、35年ぶりに両スタイルでメダル0の不振だった。サンダーソンの復帰が起爆剤となるか。
女子は昨年負傷で世界選手権に出場しなかった2008年世界チャンピオンの日系選手、クラリッサ・チャンが代表へ復帰。55kg級は、2008年世界3位のタチアナ・パディーヤが負傷で出場せず、昨年世界ジュニア3位のヘレン・マロウリスが代表となった。
各階級の代表は下記の通り。
▼55kg級 Nick Simmons (サンキスト・キッズ)
▼60kg級 Reece Humphrey (ニューヨークAC)
▼66kg級 Teyon Ware (ニッタニー・ライオンWC)
▼74kg級 Jordan Burroughs (サンキスト・キッズ)
▼84kg級 Cael Sanderson (ニッタニー・ライオンWC)
▼96kg級 Jake Varner (ニッタニー・ライオンWC)
▼120kg級 Tervel Dlagnev (サンキスト・キッズ)
◎男子グレコローマン
▼55kg級 Spenser Mango (USアーミー)
▼60kg級 Joe Betterman (サンキスト・キッズ)
▼66kg級 Justin Lester (USアーミー)
▼74kg級 Jake Fisher (ニューヨークAC)
▼84kg級 Cheney Haight (ニューヨークAC)
▼96kg級 Justin Ruiz (ニューヨークAC)
▼120kg級 Dremiel Byers (USアーミー)
◎女子
▼48kg級 Clarissa Chun (サンキスト・キッズ)
▼55kg級 Helen Maroulis (ニューヨークAC)
▼63kg級 Elena Pirozhkova (ゲーターWC)
▼72kg級 Ali Bernard (ゲーターWC)