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2011.05.22

【特集】伊調馨(ALSOK)が3年ぶりにアジア制覇!「試合に出て自身のレスリングを発展させます」

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 【タシュケント(ウズベキスタン)、増渕由気子】アジア選手権女子63㎏級は、五輪V2の伊調馨(ALSOK)が断トツの力の差を見せ付けて優勝した。試合前は「練習でやっていることを試したい」と抱負を語っていたが、「満足度は半分くらい」と圧勝優勝にも気を緩めなかった。
 
 今年に入っての大会出場は4度目。これから世界選手権(9月・トルコ)と全日本選手権(12月)と2試合のビッグマッチを控えており、近年で一番試合数が多い年になりそう。五輪女王の肩書を持つため、出場すれば注目の的。他国のコーチ陣が真っ先にビデオを向けるなど研究されてしまうことが予想される。
 
 2008年北京五輪前、他国のマークにナーバスになったこともある。「試合に出すぎると研究されてしまうという考えがありました」。だが、今の伊調にはその不安はない。昨年から練習拠点を都内に移し、男子レスリングからも新しい技を積極的に自分のレスリングに取り入れている。「自分が新しいことを吸収し、進化しているので、いくら研究されても、次までにまた強くなっていればいいと思うようになりました。自分のレスリングの発展になるので、これからも試合に出続けます」とキッパリ言い切った。
 
■今年の世界選手権のテーマは、自身の技術の向上
 
 今年の世界選手権も、五輪出場枠獲得に注力せず、自分の技術向上のためを最大のテーマとする予定。「今日の試合で自分が感じたことを日本に帰って修正したい。今よりも技の完成度を上げて、さらに新しい技を入れていきたい」。今の伊調はレスリングの職人のようだ。
 
 レスリングへの姿勢は、日に日にそのどん欲さが増している。女子より先に行われた男子フリースタイルを真剣に観戦し、海外の最新技をチェック。使えそうな技をリストアップして、帰国後、自分のものにできるか試してみるそうだ。
 
 「来年のロンドン五輪がゴールだと思っていない」。北京五輪とは違ったモチベーションで伊調馨は、またひとつ進化を遂げた。