※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
【女子63kg級決勝】
伊調馨(赤=ALSOK)○[2-0(1-0=2:10,1-0)]●山本聖子(スポーツビズ)
2009・10年世界チャンピオンの西牧未央が欠場した女子63kg級。しかし、闘いの熱さは変わらなかった。ロンドン五輪を目指して復帰した山本聖子(スポーツ・ビズ)が、実力を上げて挑んだからだ。五輪V3を目指す伊調馨(ALSOK)との闘いは、第1ピリオド、第2ピリオドとも1ポイントを争う大激戦となった。
どちらのピリオドでも、最後に仕掛けたのは伊調。第1ピリオドはタイムアップが先でクリンチの攻防へもつれたが、時間内だったら山本にポイントが入ったふうにも見えた攻防だった。第2ピリオドのラスト10秒からの仕掛けは、伊調がテークダウンを奪って1点を獲得したが、山本は完全に倒されたわけではなかった。
やはり両者の実力は伯仲している。復帰を宣言してから2年以上が経つ山本。次回の対戦では、1ポイントの壁を破ることができるか。(撮影=矢吹建夫) 《
VTR》