※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
(取材=三次敏之、増渕由気子、撮影=矢吹建夫)
■男子フリースタイル74㎏級・長島和幸(クリナップ)(全日本選手権5連覇)「意識はしていなかったのですが、5連覇がかかった大会で結果を残すことができてよかったです。他の日本代表選手もそうだとは思いますが、(試合が続いたので)モチベーションを上げていくのが大変でした。アジア大会で一度減量をしているので、体重を上げることと体調管理が難しかった。
■男子フリースタイル96kg級・磯川孝生(徳山大職)(順当に勝ってアジア大会銅メダリストの実力を見せる)「(世界選手権、国体、アジア大会と連戦続きで)正直なところ『疲れた』というのが感想です。今年は大会日程がタイトになっていて、肉体的に疲れましたね。でも、優勝で1年を締めくくれてよかった。(準決勝までは無失点、決勝戦で1失点を取られ)無理に粘ってけがするより、1点をやってもいいから勝ちに行く方が後々の闘いとしていいと思った。今回、(120㎏級の日本代表(下中隆広)が階級を落として参戦した点ことについて、何回も聞かれたが、相手が誰だろうと関係ない。
■男子グレコローマン55kg級・長谷川恒平(福一漁業)(4連覇を達成)「今大会はロンドン五輪に向けてのスタートの大会で、無事に勝ってよかったです。(決勝の第1ピリオドを取られたが)峯村選手はグラウンドのディフェンスが強い選手なんで、仕方ないでしょう。峯村選手はトルコで海外修行を積んできたようですが、僕は日本で厳しいを積んでいた。第3ピリオドは、セコンドから『スタートから取りに行け』といわれた。今後もスタンド、グラウンドともに磨いていきたい。
■男子グレコローマン120㎏級・新庄寛和(自衛隊)(2年連続4度目の優勝)「優勝は素直にうれしいのですが、決勝の内容が良くなかったです。(決勝の相手の)中村選手は自分の闘いを分かっているので、もっと対応していくようにしないといけないですね。世界選手権、アジア大会と連戦でしたが、その疲れがあるといったら言い訳になってしまう。
■女子51㎏級・堀内優(日大)(2年ぶり2度目の優勝)「今回の大会は勝たないといけない試合でしたので、勝てて良かったです。減量のほか、右肩を脱きゅうをしてしまっていたので、しんどかったです。右肩の脱きゅうは12月に入ってから2度やってしまいました。(決勝の菅原ひかりとの試合は)全日本選手権で自分よりも年が下の選手と闘うのは初めてのことだったので、負けられないという緊張感がありました。