※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
2008年北京五輪で、最後まで日本代表が決まらなかったのが男子フリースタイル60kg級。2005・07年世界選手権代表の湯元健一(現ALSOK、当時日体大・日体大助手=左写真)と2006年世界選手権3位の高塚紀行(現自衛隊、当時日大=右写真)とが一騎打ちを行い、五輪の1ヶ月半前に代表が決まった。
2007年全日本選手権で優勝を争う高塚(青)と湯元。この試合は高塚が勝ち、北京五輪代表争い一歩リードしたが…。(撮影=矢吹建夫) |
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=両者の対戦成績=
《2010年》
【5月:全日本選抜選手権】高塚紀之(自衛隊)○[2-0(1-0,1-0)]●湯元健一(ALSOK)
《2008年》
【6月:全日本選抜選手権PO】湯元健一(日体大助手)○[2-0(1-0=2:02,1-0)]●高塚紀行(日大コーチ)
《2007年》
【12月:全日本選手権】 高塚紀行(日大)○[2-0(3-0,2-0=2:17)]●湯元健一(日体大助手)
《2006年》
【8月:全日本学生選手権】 湯元健一(日体大)○[2-1]●高塚紀行(日大)
【6月:全日本選抜選手権】 高塚紀行(日大)○[2-1(0-2=2:08,2-0,4-0)]●湯元健一(日体大)
《2005年》
【12月:全日本選手権】 湯元健一(日体大)○[2-0(1-0,3-0)]●高塚紀行(日大)
【10月:国民体育大会】 湯元健一(日体大)○[2-1(0-2,1-0,4-0)]●高塚紀行(日大)
【6月:全日本選抜選手権】 湯元健一(日体大)○[2-0(1-0,1-0]●高塚紀行(日大)
【5月:東日本学生リーグ戦】 湯元健一(日体大)○[2-1(1-0,0-1,1-0)]● 高塚紀行(日大)
《2004年》
【11月:全日本大学選手権】 高塚紀行(日大)○[3-1]●湯元健一(日体大)
【9月:全日本学生選手権】 湯元健一(日体大)○[判定]●高塚紀行(日大)
【4月:JOC杯ジュニア選手権】湯元健一(日体大)○[3-2]●高塚紀行(日大)
《2002年》
【10月:国民体育大会】 高塚紀行(茨城・霞ヶ浦)○[6-0]●湯元健一(和歌山・和歌山工)
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湯元健一(ゆもと・けんいち)=ALSOK
1984年12月4日、和歌山県生まれ、26歳。和歌山ジュニア教室出身。和歌山・和歌山工高~日体大卒。高校時代の2002年に全国高校選抜大会とインターハイで優勝。日体大へ進み、2003年に東日本学生秋季新人戦で優勝、2004年にアジア・ジュニア選手権3位と力を伸ばし、全日本選手権で3位に入賞。2005年に全日本選抜選手権で優勝し、世界選手権へ出場(13位)。同年の全日本選手権で初優勝。
2006年は日本代表を逃したが、2007年世界選手権に出場。同年の全日本選手権で2位となり、翌年の北京五輪最終予選で出場権を獲得。全日本王者の高塚紀行とのプレーオフに勝って五輪へ出場し、銅メダルを獲得した。
2009年秋にカムバックし、全日本選手権3位。2010年全日本選抜選手権も3位だった。165cm
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高塚紀行(たかつか・のりゆき)=自衛隊
1985年4月28日、大阪府生まれ、25歳。茨城・霞ヶ浦高~日大卒。少年少女クラブの名門、大阪・吹田市民教室でレスリングに取り組み、1991~97年に全国少年選手権を7年連続優勝。全国中学生選手権でも1999・2000年を連覇して茨城・霞ヶ浦高校へ。2003年には高校四冠王(全国高校選抜大会、JOC杯ジュニア選手権、インターハイ、国体)に輝いた。
日大では、2004年に全日本大学選手権で大会史上13人目の1年生王者へ。2005年も世界ジュニア選手権で銅メダルを取り、ユニバーシアードへも出場した。2006年世界選手権で銅メダルを獲得し、2007年全日本選手権で優勝。しかし2008年アジア選手権は2位に終わるなどし、北京五輪へは出場できず。2009年全日本選手権、2010年全日本選抜選手権はともに2位。163cm。
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